【山口県の絶景】フォトジェニックスポットランキング

このランキングは当サイト独自のものであり、訪れた際の天候なども順位に影響しています。料金などは公式サイトで最新情報をご確認ください。
 
本州最西端に位置する山口県。秋吉台(秋芳洞)や関門海峡などの自然景観、角島大橋や錦帯橋などの見事な建造物を楽しむことができるこの県は、かつて幕末の倒幕運動の中心となっていました。今なお歴史ファンを惹きつける山口県の魅力的な観光地を、勝手にランキング!

果てなく広がるカルスト台地『秋吉台』


見渡す限りの広大なフィールドに映るのは、空をゆく雲の影。地面から突き出る無数の岩々が、非現実的な光景を生み出す。国の特別天然記念物『秋吉台』。
言わずと知れた、山口県の代表観光地である秋吉台は、日本最大級のカルスト台地であり、1964年に国の特別天然記念物に指定されました。おすすめの観光の季節は秋。秋吉台へ少し足を踏み入れれば、黄金色のススキの道が、異世界へと誘います。

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広大な秋吉台には、クレーターのように窪んだ地形の「穴」がいくつも存在しています。
秋吉台の拡がる地層は、遥か昔…数億年前は豊かなサンゴ礁の息づく海であったそうです。そのため、秋吉台のカルスト台地は、サンゴ礁が化石となった石灰成分が多く含まれる地層で形成されています。これが、秋吉台の地下に拡がる鍾乳洞『秋芳洞』を形成しているんですね。石灰は雨をはじめとする水に弱く、長年の侵食によって溶かされ、地下に鍾乳洞を形成するのですが、その過程で地表が陥没してしまいます。それがクレーター状に秋吉台のあちらこちらに存在しているというわけです。

このクレーターですが「ドリーネ」と呼ばれています。ドリーネの中心は鍾乳洞につながる穴、もしくは袋状のアリジゴクになっており、落ちたらまず助からないそうです。。。散策の際は、草むらには絶対に入ってはいけません。歩道からは絶対に出ないよう、道に沿って歩きましょう。また、柵がある場所は100%危険なため、近づかないようにしましょう。…と、ひとしきりの脅しが入りましたが、写真愛好家にとって夜の秋吉台は夢の世界。肉眼では真っ暗ですが…長時間露光で写真を撮れば、御覧のとおり異世界へとつながっています。

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…繰り返しますが、肉眼では真っ暗な世界なので…この写真の景色を見に行こう!と行って、「見えねーじゃねぇか!!」とならないでくださいね。
尚、秋吉台にはイノシシが出没するため、要注意!!
私が訪れた際にも、姿こそ見なかったものの、腰のあたりまで高さのある草むらの方から、犬くらいの大きさの生き物が(ガサガサっ…)っとうごめく気配はしました。真っ暗な夜道で襲われたら、ひとたまりもありません。ライトは必携、周囲には十分に気を配って観光しましょう!

駐車場 あり(無料)
備考  


日本三大奇矯『錦帯橋』


日本三大奇矯の一つ、『岩国錦帯橋』。橋の始まりは1673年。岩国第3代藩主の吉川広嘉(きっかわ ひろよし)によって、錦川に架けられた橋が起源となっています。しかしながら、錦川の強い流れに当時の橋は耐え切れず…残念ながら初代の橋は架けて間もなく、流失したそうです。改良を重ねて再建された2代目の錦帯橋ですが、1950年の洪水で流失するまで、なんと276年もの間、岩国の街の交通の要所としてその姿を保ち続けたそうです。1953年に、現在の橋である3代目の錦帯橋が再建されました。建設当時からの木造構造を貫き通し、今なお定期的な木造部分の掛け替えを行うことで、歴史ある橋の姿は、保たれ続けています。

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ちなみに、錦帯橋を渡った西側の橋のたもとに、『日本一 ソフトクリーム むさし』という超有名なアイスクリーム屋があります。なぜ有名か…それは提供しているアイスの種類が豊富であるためです。その数なんと200種類!見たこともない、食べたこともない味のソフトクリームが待ち受けていることでしょう。

駐車場 あり(無料)
備考  


TV CMで全国区に。絶景橋『角島大橋』

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山口県の北西にぽつりと浮かぶ角島。その離島へと架かる橋は、今や誰もが見たことがある橋となりました。TOYOTAの”レクサス”、マツダの”デミオ”、スズキの”スイフト”等など…自動車のCMでこぞってロケ地とされた、ここ『角島大橋』。エメラルドグリーンの日本海へと延びる、全長1780mの橋は通称、絶景橋なんて呼ばれておるそうです。


ちなみに、私がこの橋を初めて渡ったのは、2007年でした。

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当時、『角島大橋』の存在は知らず。単に山陰沿いを東から西へ旅していた際、「角島って島があるのかー。何があるんだろー。行ってみるかー」という感じで…特に目的もなく、特牛駅(こっとい)からバスで向かったものです。駅から乗った人は何人かいましたが、途中で全員降りてしまい、島に渡るバスには、私と運転手さんのみ。でも、途中バスの車窓から見えた島へとかかる橋の景色に感動し、夢中でカメラのシャッターを押しました。

島に着くと観光客はおらず…。独りで島を行き、つのしま自然館に入って「クジラの骨だー!」、灯台に上り「日本海きれいー!」。「きれいな教会がある!……ん?教会じゃなくてトイレじゃねーか!」ということをやり、帰路につきました。角島、キレイなところです。

駐車場 あり(無料。海士ヶ瀬(あまがせ)公園駐車場)
備考  


数億年の時が生んだ大鍾乳洞『秋芳洞』

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秋吉台の地下に拡がる、日本屈指の大鍾乳洞『秋芳洞(あきよしどう)』。縦に大きく割れた、迫力満点の入り口からは透き通った地下水が大量に流れ出てきており、まるで自然のアトラクションの入り口そのものです。秋芳洞の洞内は、総延長11km以上とされていますが、観光では入り口から約1kmの歩道が整備された区間を歩いて見ることができます。
洞窟内は、見上げれば無数の鍾乳石が天井から延びており、下を見れば石灰分を含んだ地下水が作り上げた、見事な棚田『100枚皿』など、見ごたえ抜群の光景が広がります。中でも、高さ約15mの巨大な鍾乳石『黄金柱(こがねばしら)』は圧巻。一見の価値ありです。
なお、天井の黒い部分はコウモリの糞だそうで…秋芳洞には6種、約15000頭ものコウモリが住んでいるそうです。

駐車場 【正面口】
市営第1駐車場(200台)、市営第2駐車場(300台)
 普通車500円 バイク無料(第1駐車場のみ)
【黒谷口】
・普通車120台、バス10台 ともに無料
【エレベーター口】
・普通車150台、バス2台 ともに無料
備考  


幕末の傑物たちの故郷『城下町・萩』

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明治政府の高官を数多く輩出した長州藩。今なお、江戸の風情ある街並みが残る城下町には、観光客が多く訪れています。とくに有名なのは、「堀内 鍵曲(ほりうち かいまがり)」という、城下町特有の見通しの悪い道。ジグザグで見通しの悪い道は、敵が城下に攻め入ってきたときに、奇襲に有効な構造であったそうです。

また、長州藩が幕末に薩摩藩と共に討幕運動の中心として活動したことは、あまりにも有名。幕末の舞台巡りで萩を訪れる人は非常に多いです。明治維新の先鋒を駆けた人物を多く導いた”吉田松陰”は29歳という若さでこの世を去るまで、彼の私塾、”松下村塾(しょうかそんじゅく)”において、木戸孝允、大村益次郎、伊藤博文、井上馨、山縣有朋、高杉晋作、久坂玄瑞などの幕末の傑物や、後の明治政府の要職に就く逸材を多く育てました。松下村塾は吉田松陰が一方的に教えを説くような塾ではなく、松陰が中心となり、弟子と自由に意見を交わすような形式で行われていたそうです。また、体験を重視していたそうで、座学のみならず登山をしたり、水泳をしたりという、”生きた学問”をモットーとした私塾だったそうな。
そんな松下村塾は萩の松陰神社の境内に現存しており、2015年には世界遺産に登録されています。松陰神社の合格祈願・勉学祈願のお守りは、お土産としても人気がありますので、学生へのお土産に一つお一ついかがでしょうか。

駐車場 松陰神社は駐車場あり(無料 ※参拝客のみ利用可)
備考  


歴史ある灯台『角島灯台』

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角島灯台は角島の最西端にある、花崗岩で作られた歴史ある灯台です。2020年末には、国の重要文化財に指定されています。この灯台が造られたのは、150年も昔の明治9年(1876年)のこと。海抜13mという低地に造られたため、灯台としての役割を果たすべく、当時としてはとても背の高い30mもの大灯台となりました。
イギリス人技師”R・H・ブラントン”氏の設計であり、灯台のレンズはイギリスのスティーブンソン社が1874年に設計し、フランスのバルビエ社が製造した、高さ2.59m、正八角形の第一等フレネルレンズ。海外の技術の粋を取り入れて造られた角島灯台は、灯台マニアの中でも有名です。角島に訪れたら外せない観光スポットの一つとして、今なお、日本海を行く船舶を導いています。

駐車場 あり(有料 300円)
備考  


岩国の憩いの地『吉香神社(吉香公園)』

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岩国錦帯橋を渡りきった先に広がる吉香公園は、旧山口県立岩国高等学校の跡地に造られた公園。自然豊かな公園で、花壇には季節ごとによく手入れされた花が咲き、市民の憩いの場となっています。公園内にある「吉香神社(きっこうじんじゃ)」は、旧岩国藩主の吉川家の先祖を祀る神社として、明治17年(1884年)に建立されたそうです。神社の神門から参道を眺めれば、門のフレームに鳥居がすっぽりと収まる面白い構図の写真が撮れますよ。
また、山の上の岩国城へは、公園から出ているロープウェーで行くことができます。【錦帯橋・岩国城ロープウエー・岩国城】がセットになったお得なチケットも売っているので、お城に行かれる場合はセット券の購入も視野に入れてみてください。

駐車場 錦帯橋駐車場を利用
備考  


源平合戦終焉の地 『壇ノ浦古戦場跡』

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壇之浦古戦場跡(みもすそ川公園)は、下関(山口県)側の”関門トンネルの人道入口”のすぐそばにある、源氏と平家の最後の合戦「壇之浦の戦い」の記念して造られた公園です。1185年(寿永4年)に起きた壇ノ浦の戦いですが、合戦のメインとなった場所は、”早鞆の瀬戸”と言われる、関門海峡の幅が最も狭く潮の流れが激しい場所とされています。ここに源氏・平家両軍合わせて約4,000艘ともいわれる軍船が、この関門海峡に押し寄せ、激しい戦いをしたそうな。
因みに、海峡に向かって並べられている大砲は、なんと撃つことができます!!私はやりませんでしたが…100円でドーンッ…と笑)
海べりに立てば、(おそらく当時と変わらない)激しい潮の流れを見ることができます!くれぐれも海に落ちないように気を付けてくださいね。

駐車場 あり(無料)
備考  


白蛇のご利益がある!?「岩圀白蛇神社」

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岩國白蛇神社(いわくに しろへびじんじゃ)は、境内のあちらこちらに”白蛇”をモチーフにした装飾のある変わった神社。
先に誤解の無いように記載しておきますが、この神社は”白蛇”を神様として崇めているわけではありません。白蛇は飽くまでも”御祭神の遣い”として信仰されているそうで、祀っている神様は、海上守護のご利益があるとされる田心姫神(たごりひめのかみ)を始めとする四祭神だそうです。岩国では、白蛇は300年以上昔から生息されてきた歴史があり、その起こりは、「白蛇が、岩国藩の藩主”吉川家”の米蔵を、鼠害(そがい)から守った」という言い伝えから、縁起の良い生き物として大事にされてきたそうな。
境内には、「白蛇のおみくじ」があります。”無数の穴から顔を出す白蛇を引き抜く”…という、他の神社では味わえない独特なおみくじの形式です。ぜひ引いてみてくださいね。

駐車場 あり(参拝者のみ。岩國白蛇神社ホームページを参照)
備考  


おわりに

いかがでしたでしょうか。山口県。この記事で行ってみたい!と思える場所が見つかったのであればうれしいです。他の都道府県の記事も順次投稿予定なので、ご興味があれば覗いてみてください!