儚く輝く刹那の奇跡「ダイヤモンドダスト」
極寒の冬を迎える1月~2月の北海道。特に冷え込みが厳しい内陸部において、条件が揃うと見ることができる神秘的な自然現象があります。それが「ダイヤモンドダスト」。空気中の水蒸気が厳しい寒さにより結晶化し、それが朝日に照らされることでキラキラと光り輝く…その様がまるでダイヤモンドのようだ、ということでそう呼ばれています。ダイヤモンドダストが見られる条件は下記の通り。
②湿度が高いこと(前日、雨や雪などが降った時はチャンス)
③気温が -15度以下であること
④風がないこと
⑤天気が晴れであること(ダイヤモンドダストは、太陽光の反射により輝くので、曇天はNGです)
自然現象なので、条件が揃っても見られないことはありますので悪しからず…。尚、大規模なダイヤモンドダストが見られるというスポットは確かにありますが「この場所じゃないと見られない!」ということはありません。ダイヤモンドダストが出る条件が揃った日に、川の上など湿度が高いところを見てみてください。キラキラしているかもしれません。もしキラキラしていたら…それが「ダイヤモンドダスト」です。
美瑛には、”ダイヤモンドダストが見られる場所”として有名なスポットがあります。ただその場所は大型トラックが通る道で、混むと大変危険であり、地元住民への迷惑などから長らくインターネットや雑誌には情報が出回っていませんでした。(私も当時、その場所はネットではなく宿の女将さんに教えてもらいました)。・・・しかし、SNSの普及や旅行情報サイトにより、もはや公のものに。当サイトにも下記に載せておきますが、もしも行かれる場合は通行するトラックや、地元住民の迷惑にならないよう、くれぐれも気を付けて観光してください。
- ※場所はこちら(クリック)
- 【フラヌイ大橋】Map code : 349 571 587*42
美瑛~上富良野に位置する、北海道道70号芦別美瑛線にかかる高架橋。橋の下を流れる小川の上にダイヤモンドダストが現れやすく、カメラマンや地元民の間では有名なスポットとなっています。
※尚、橋の下方、遠くに見えるので、綺麗に撮影するには焦点距離200mm程度のレンズが必要です。
青く澄み渡る「白金青い池」
駐車場 | 有り(有料) ・普通自動車:500円 公式ページはこちら(北海道美瑛町) |
マップコード | 349 569 721*68 |
白銀に佇む「クリスマスツリーの木」
北海道らしい開けた景色の中に一本、ぽつん…と佇むトウヒ(エゾマツ)の木。その形から通称、”クリスマスツリーの木”と呼ばれています。夏には緑の絨毯、冬には白銀の大地に孤独に木が佇む、Windows PCのデフォルト壁紙として設定されていそうなこの非現実的な景色を求め、国内外から観光客が押し寄せる、美瑛でも屈指のフォトスポットとなっています。
ただこの地で残念なのが、観光バス、および団体ツアー客。木の周囲は畑であるため、数か国語で「立入禁止」を記載したプレートが立ち並んでいるのですが、、、海外団体の観光バスが次々に乗り付け、エンジンをふかし続け排気ガスを充満させるわ、観光客で道はごった返すわ…中には畑に立ち入ろうとする者も。畑の持ち主?が「畑に入らないで!」としきりに大きな声で注意を促していました。せっかくの幻想的な場所でありますが、情緒はぶち壊し。その点だけ非常に残念なスポットです。観光客のマナーが改善されなければ、そのうち伐採もあるやもしれません。木の命を守るためにも、大人しくルールを守り観光しましょう。
備考 | 美馬牛駅から徒歩約30分強 (2.3km) |
駐車場 | なし |
マップコード | 349 788 265*40 |
黄色の絨毯「名寄智恵文 ひまわり畑」
北海道でひまわり畑と言えば北竜町が有名ですが、当サイトでは名寄の「智恵文(ちえぶん)」地区のひまわり畑を推したいと思います。この地域は大小様々なひまわり畑が点在しており、なんと街全体でのひまわりの作付面積は日本一とのこと。なだらかな斜面に植えられている畑もあり、写真の撮り方によっては、ひまわりの黄色い絨毯がどこまでも続くような、幻想的な雰囲気の1枚が狙えます。智恵文のひまわり畑は地元の農家さんの協力のもとで植えられている都合上、毎年場所が変わるようなので、事前に今年のひまわり畑の場所・状況を下調べの上で赴くと良いです。智恵文の近く「サンピラーパーク」にも”ひまわりの丘”という、有名なひまわり畑があります。こちらも併せてチェックしてみてください。
備考 | ・なよろ観光まちづくり協会 ・開花状況はこちら(北海道立サンピラーパーク:花日記) |
駐車場 | なし |
マップコード | 651 052 482*37 |
道路は続くよ、どこまでも「パノラマロード江花」
JR上富良野駅、またはファーム富田から車で約10分ほどに位置する「パノラマロード江花」。富良野岳へと延びる一直線の路が続く、絶景が見られるスポットとして「かみふらの八景」に選出されています。尚、上富良野に訪れたら、もっと有名で、同じくかみふらの八景に選出されているスポット、「ジェットコースターの路」も外せません。私は…なぜか行くのを失念しました!いつか訪れることができたら、きっとランキングに追加します…。
駐車場 | なし |
マップコード | 349 397 676*43 |
CMでも使われた! THE北海道スポット「美瑛の木々」(セブンスターの木・ケンとメリーの木・マイルドセブンの木・親子の木)
いわゆる「美瑛の丘」エリアにある有名な木々。CMなどでお馴染みの定番スポットです!…いえ、きっと馴染みはないですね。昔(45年以上前)、たばこのパッケージに採用されたとか、昔(45年以上前)、日産の車のCMに使われたとか…そういう理由で有名ところです。何の思い入れもないけれど、”ガイドブックに載ってるから”とか”定番らしいから”という理由で訪れる人が大半かと思います。ただ、美しい美瑛のドライブ中にその姿が見えると、「…北海道、来たな!」と感動する。”セブンスター”とか”マイルドセブン”とかタバコの銘柄の横文字がカッコよくて覚えやすい。旅行から帰っても”セブンスターの木”とか”ケンとメリーの木”とかいうワードだけで盛り上がる。そんな感じで、なぜか思い出に残るオンリーワンな木々です。
◆セブンスターの木
1976年に、タバコの「セブンスター」のパッケージに採用されたことから、そう呼ばれるようになったカシワの木。開けた場所に”モサっ”と生えた木の存在感は抜群。すぐお隣の白樺並木も北海道らしい風景で、セットで人気のスポットです。
駐車場 | 有り(無料) |
マップコード | 389 157 096*22 |
◆ケンとメリーの木
日産の車「スカイライン」のCM、”ケンとメリーのスカイライン”シリーズの第15作「地図のない旅」編(1976年放送)に登場したポプラの木。スラっとした大きな木で、あまり近づくと上まで入れて写真を撮るのが難しくなるため、少し離れたところから記念撮影するのが良いです(木の根元付近に人が集まっていることが多いですが…写真を撮るときは、体で隠してしまいましょう!笑)。
“ケンとメリーの木”が出てくるCMはこちら(11:33~)
駐車場 | 有り(無料) |
マップコード | 389 071 603*38 |
◆マイルドセブンの丘/マイルドセブンの木
“セブンスター”同様、こちらもタバコの銘柄である”マイルドセブン”の広告(1977年)に使用された地として有名になった場所。マイルドセブンの丘は、広告ではカラマツ林が立ち並ぶ風景が採用されたものの、カラマツの伐採により現在では5本のみとなってしまっており、当時の姿を見ることはできません。ただ、マイルドセブンの丘から2km程離れた場所にある”マイルドセブンの木”は健在。こちらもマイルドセブンのパッケージとポスターに使われたカラマツの木で、複数の木が身を寄せ合うように密集して生えています。真っ白な雪原に木々が映える印象的なスポットです。
駐車場 | なし ※Googleマップに表示されている「マイルドセブンの丘 駐車場」は誤情報です。 車は路上駐車する他ありません。長く滞在しないようにしましょう。 |
マップコード | 389 064 106*15 |
◆親子の木
お父さんの木、お母さんの木に挟まれる、こどもの木。言われてみれば、そう見えます!
…え?どっちがお父さんで、どっちがお母さんかって?…冬に手をつないでるのがお母さんじゃないですかねぇ…?(適当)
駐車場 | 有り(無料) |
マップコード | 389 097 860*15 |
ひまわり畑と言えば!「北竜町 ひまわりの里」
北海道で”ひまわり畑”と言ったら、必ず名前が上がるほどの名所「北竜町 ひまわりの里」。200万本ものひまわりが咲き誇り、”日本全国1000名に聞いた 2022年夏に行きたい 夏の風物詩「ひまわり畑」ランキング“(※SOMPOひまわり生命調べ)でも、ぶっちぎり堂々第一位です!青空と視界を埋め尽くす黄色の絨毯には感動間違いなし。こちらに訪れた際に食べてみたいのは、ひまわりエキスが練り込まれたという、名物の「ひまわりソフトクリーム」。暑い夏にひまわりソフトを片手にひまわり畑を堪能!是非味わってください!(ひまわりの里ほど近くの”道の駅 サンフラワー北竜”では、通年こちらのソフトクリームが食べられるそうです)
尚、筆者が訪れた際(8月19日)は最盛期を過ぎていたのか、既に枯れたひまわりも多く…一旦、名寄に軍配。その真価は味わえていないということで、また最盛期に訪れたいと思います!
備考 | ・入場無料(ひまわり迷路は有料) ・第37回 ひまわりまつり(北海道北竜町) 2023年7月22日(土)〜8月20日(日) |
駐車場 | 有り(無料) |
マップコード | 179 840 600*75 |
ラベンダーの楽園「ファーム富田」
美瑛にある、日本最大級のラベンダー畑を有するファーム富田。ファーム富田といえば”ラベンダー“。”ラベンダー“といえばファーム富田というくらい、ラベンダーに力を入れており、毎年ラベンダーの開花時期には、国内外からの多くの観光客で賑わいます(例年の見頃は、7月中旬~下旬)。2023年現在、園内には14もの花畑があり、ラベンダー以外の花の見応えも十分!なんと80種類以上を育てているとか。
カフェではラベンダーを使った、ハーブティー、ソフトクリーム、かき氷、チーズケーキ、バター(じゃがバター)などが堪能でき、ショップにはポプリやラベンダーソープ(石鹸)、ラベンダーオイルなどのラベンダー由来のグッズが所狭しと並べられています。ラベンダー好きには楽園と言っても過言ではないと思います。数量限定商品もあるので、公式ページで事前チェックの上で訪れると良いですよ!そして、こちらのファーム富田さん、超人気観光地ながら、なんと駐車場/入場料が無料!うれしいですね。美瑛に訪れたら外せないスポットの一つです。
備考 | 営業時間:9:00~17:00(ラベンダー開花時期は 8:30~18:00) ※ファーム富田 オフィシャルサイトでご確認ください。 |
駐車場 | 有り(無料) |
マップコード | 349 276 804*43 |
“伝えるのは、命”「旭山動物園」
旭川にある動物園。動物たちの自然の中での生き方や、本来持っている特性を前面に押し出した展示方法「行動展示」が各メディアで取り上げられ、一時、全国的に有名になりました。”もぐもぐタイム”というエサやりショーが大人気で、ホッキョクグマの水中への”飛び込みダイブ”は必見。迫力満点です!旭山動物園は公式ページで「旭山動物園には珍しい動物はいません。」と謙遜していますが、エゾヒグマやエゾシカ、”コタンコロカムイ(村を守る神)”ことシマフクロウなどの北海道の動物たちを見ることができますので、行動展示を抜きにしても、訪れる価値はあるかと思います。尚、入場料は1000円/大人。年間パスポートが1,400円という破格で売っているので、1年以内に確実にまた訪れる方はそちらを買っておくとおトクです。
備考 | 入場料:1000円/大人 園内は坂道(スロープ)になっているので、冬季はスリップ注意です。 |
駐車場 | 有り(無料) |
マップコード | 79 357 858*68 |
丘の絶景花畑「かんのファーム」
美瑛の丘陵に花畑を構える「かんのファーム」。ラベンダーを始めとする多くの花を育てており、丘の斜面に花畑があることで、青空とのコントラストが映える景色を楽しむことができます。毎年、6月中旬~10月中旬頃までの期間限定で一般公開をしており、ショップ「きんこんかんの」ではオリジナルのラベンダー商品や季節の野菜が購入できます。尚、こちらも駐車場、入場料ともに無料!是非立ち寄ってみてください。
備考 | 営業期間:7月~10月中旬頃 営業時間:9:00~17:00 ※かんのファームオフィシャルサイトでご確認ください。 |
駐車場 | 有り(無料) |
マップコード | 349 728 754*82 |
北海道最北端「宗谷岬」
北緯45度31分22秒、北海道最北端の「宗谷岬」。岬には”日本最北端の地の碑”のモニュメントが立ち、日中は記念撮影の観光客で賑わいます。天気が良ければ、サハリンの地を望むことも。モニュメントの近くには時代劇などでその名を耳にする、公儀隠密/冒険家の「間宮林蔵(まみや りんぞう)」の像が立っています。尚、林蔵さんは年配者には人気です。
尚、せっかく【最北端】稚内市を訪れたのであれば、”日本本土四極踏破証明書”を入手しましょう!【最東端】 根室市(北海道)/ 【最西端】 佐世保市(長崎県)/【最南端】 南大隅町(鹿児島県)の各地で、無料で交付してもらえる証明書4枚を組み合わせることで「日本本土四極踏破証明書」が完成します。旅好きな方は集めてみてはいかがでしょう。※詳しくはこちら(稚内市 公式ページ)
駐車場 | 有り(無料) |
マップコード | 998 067 388*32 |
「北星山ラベンダー園」
リフト(400円/大人)に乗って丘の上へ!足元にはラベンダーの花畑、富良野盆地と十勝岳連峰の大パノラマが待っています。
「白ひげの滝」
白金青い池の近く、びえい白金温泉街エリアにある「白ひげの滝」。潜流瀑(せんりゅうばく)という、伏流水が岩壁から染み出してできた珍しい滝だそうです(知床のフレペの滝も”潜流瀑”のようです)。火山性の物質を多く含むコバルトブルーに輝く水が美瑛川に流れ落ち、神秘的な光景を生み出します。…と聞いて赴きましたが、天気のせいか、色は違うな~と思えどコバルトブルーには見えませんでした。残念。
「ふれあい牧場(ファームズ千代田)」
ヤギやポニー、うさぎやリャマ(ラマ)などの動物たちとふれあうことができる、ファームズ千代田。年中無休/入場無料!家族で赴いた際には是非お立ち寄りください。動物たちとの触れ合いで、思わぬ貴重体験ができるかもしれません。
公式ページはこちら(ファームズ千代田 ふれあい牧場)
おわりに
いかがでしたでしょうか。この記事で行ってみたい!と思える場所が見つかったのであれば、うれしいです。北海道についての他記事「道南編」「道央編」「 道東 帯広・十勝編」「道東 オホーツク編」「道東 釧路・根室編」も、ご興味があれば覗いてみてください!