スロバキア東部にある、ヨーロッパ最大級の廃墟の城『スピシュ城(スピシュスキー城)』。
日本人にとってまだ知名度こそ低いものの、その佇まいから”リアル天空の城(ラピュタ)”や、”リアルドラクエの世界”などと言われている、世界遺産の廃城です。
スピシュ城の公式HPには、アクセス方法が載っていないため、「スピシュ城へ行ってみたいけど、行き方がよくわからない」という方向けに、この記事を残しておきます。
※当ページの情報は、2024年10月時点のものです。
◆コシツェ(プレショフ)からの行き方
スロバキア第2の都市、コシツェ(Košice)。東スロバキアを周遊する際はこの街を拠点にする方が多いと思いますので、コシツェからのアクセスをまず記します。
コシツェからスピシュ城へと向かう場合は、東スロバキアの交通の要衝 “プレショフ(Prešov)”でバスを乗り継いで、スピシュ城麓の街”スピシュスキー・ポドフラディエ(Spišské Podhradie)”へ向かい、そこから徒歩で40分強、という道のりになります。
※コシツェからプレショフへは電車も出ていますが、接続が悪い、かつプレショフで鉄道駅からバスターミナルへ移動しなければならないので、コシツェ→プレショフ間もバス利用をお勧めします。
時刻表検索
時刻表は、スロバキアのバス時刻表検索サイト「CP (Cestovné Poriadky)」で調べることができます。出発地には「Košice」、到着地には「Spišské Podhradie」を入力してください。
尚、以下のリンクから辿って頂ければ、出発/到着地が入力済みのサイトへ接続できます。日付時刻だけ修正して再検索を行えば、簡単にバスの時刻を調べられますので、是非ご活用ください。
コシツェ⇒スピシュスカー・ポドフラディエの時刻表
※「~, AS」というのは、バスターミナルのこと。「Košice,,AS」、「Prešov,,AS」というのがそれぞれの街のバスターミナルです。
バスのチケット購入、支払いについて
路線バスのチケットは、乗車の際に運転手に直接支払います。事前に購入できる券売機などはないので、そのままバスに乗り込めばOKです。
尚、料金については走行距離(ゾーン)で決まるのですが、上述のCPのサイトでは路線バスの金額は調べられませんでした。私が実際に乗って支払った金額は後述しておくので、参考までに覚えておいてください。
スロバキアのバスには、一応クレジットカードの端末が付いているのですが、支払いにクレジットカードは使えないと思ってください。私はVISAカードを提示しましたが、なぜかコシツェ⇒プレショフの区間で一度だけは利用可能であったものの、あとのバスは全て”このカードは使えない”とのことで利用できませんでした。
必ず現金を用意していくことを強くおすすめします。(おつりがない可能性もあるので、できれば小銭を用意していきましょう。かくいう私は10ユーロ札で支払いましたが、問題ありませんでした)
コシツェでのバスの乗り方(コシツェ⇒プレショフ)
コシツェ鉄道駅のすぐ隣(東側)に位置しているコシツェのバスターミナルからバスに乗ります。
殺風景なバスターミナルです。私は当時、どこの乗り場からバスが出発するのか全く分からず焦りましたが…、写真で示した青矢印の建物に入ってください。中に電光掲示板があり、どのバスが何番乗り場から何時に出発するのかが、掲示されています。
ここでご自身が乗りたいバスの乗り場を確認し、実際の乗り場へ向かってください。
尚、私が乗った際は、ターミナルの中央にある離れ小島からバスが出ました。
コシツェが始発ということもあり、バスは時刻通りに出発。コシツェからプレショフへのチケットは、3ユーロ/人でした。
プレショフでのバスの乗り方(プレショフ⇒スピシュスキー・ポドフラディエ)
プレショフにバスで降り立ったら、目の前がバスターミナルの建物なので、建物内にある電光掲示板を確認しましょう。
乗りたいバスが何番乗り場から出発するのか確認し、バスが来るまで待ちます。
バスが来たら、コシツェ⇒プレショフの時と同様に、バスの運転手へ”Spišské Podhradie(スピシュスキー・ポドフラディエ)へ行きたい※”という旨を伝え、チケット代を払って乗り込めばOKです。
プレショフからスピシュスキー・ポドフラディエへのチケット代ですが、なぜか運転手がチケットをくれなかったので、記憶では…という情報となりますが、確かこちらも3ユーロ/人でした。
また、プチ情報ですが…プレショフからスピシュスキー・ポドフラディエへ向かう際は、バスの左側がおススメです。下記画像のようなスピシュ城の裏側を間近で見ることができます!
スピシュスキー・ポドフラディエのバス停から、スピシュ城への行き方
“Spišské Podhradie(スピシュスキー・ポドフラディエ)”のバス停からスピシュ城への道順は以下の通りです。※①~⑤で見える景色を以下、写真で解説します
◆ブラチスラヴァからの行き方
公共交通機関を使い、ブラチスラヴァから日帰りでスピシュ城を観光しに行くのは、不可能ではありません。ただし、体力的に結構厳しいのでおすすめしません。
2024年11月時点では、恐らく下記が最速周遊モデルコースかと思います。
①【往路】約5時間(Bratislava⇒Spišské Podhradie) ※クリックで時刻表検索
【電車】5:34 Bratislava hl.st.
9:34 Spišská Nová Ves
【バス】9:46 Spišská N.Ves,,žel.st.
10:05 Levoča,,aut.st.
【バス】10:10 Levoča,,aut.st.
10:32 Spišské Podhradie,,nám.
②スピシュ城観光&往復 約3時間(10:30~13:30)
③【復路】約5時間半(Spišské Podhradie⇒Bratislava) ※クリックで時刻表検索
【バス】14:20 Spišské Podhradie,,nám.
15:07 Poprad,,AS
【バス】15:10 Poprad,,AS ※
19:55 Bratislava,,AS
※乗継ぎ時間がかなりタイトなのでこのバスを逃したら、バスターミナルから鉄道駅”Poprad-Tatry”駅へ向かい、電車(16:30発など)を狙えば問題なく帰れます。
繰り返しになりますが、移動時間が長くかなり疲れると思います。
道中、世界遺産の街「レヴォチャ(Levoča)」や、タトラ山脈が綺麗な「ポプラド(Poprad)」の街があるので、そちらで1泊するなどの計画がおすすめです。
ヨーロッパ最大級の廃墟の城「スピシュ城」。
まだあまり日本人には馴染みのない観光スポットですが、壮大で素晴らしい場所です。機会があれば訪れてみてください!