*「マルタ共和国のゴゾ島にあるという塩田 “ソルト・パン”。かの地で精製されている聖なる塩は、人々の不調を和らげ、悪を退散させるという。塩田は海岸線沿いに造られた、不思議な光景の中で製塩されるという。景色を楽しむとともに、その塩を是非とも手に入れてみようではないか」
*「なんとも気持ちの良い道じゃな。
この道をゆけば ソルトパンにつくはずじゃが、道のりは長そうじゃ。気を引き締めてゆくぞ」
この道をゆけば ソルトパンにつくはずじゃが、道のりは長そうじゃ。気を引き締めてゆくぞ」
*「…ふぅ。わかってはいたが、なかなか距離があるのう。(そろそろ トイレに行きたいわい)」
*(えんろはるばる よく歩いて来たね。ほら、崖の下を見てごらん。あれが塩田”ソルトパン”さ)
*「ん?いま何か聞こえたような…
おぉ!本当じゃ。あれがソルトパンか。目的地はもうすぐじゃ!」
おぉ!本当じゃ。あれがソルトパンか。目的地はもうすぐじゃ!」
*「これがソルトパンか。なるほど。岩を削り出したところに海水を溜め、水分を太陽光で干上がらせる。いわゆる”天日採塩法(てんぴさいえんほう)で、製塩をしている訳じゃな。何とも原始的じゃ。…さて、塩はどこで買えるのかのう」
*「ん?塩が欲しいのか? そこの店で売ってるぜ」
*「……いらっしゃい…」
*「ここにソルトパンで作られた塩が売っているそうじゃが、 一つ、おいくらですかな」
*「ひと袋、1000Gです。買いますか?」
はい
▶いいえ
▶いいえ
*「むむ、1000Gとな…!(う…。思ったよりも値が張るのう…)」
*「……その部屋には、塩が保管してあるよ。見ていいよ」
*「おお、これはすごい。大量の塩が貯蔵されておる。まるで雪山のようじゃな」
*「見たね?
ひと袋、1000Gです。いくつ買いますか?」
ひと袋、1000Gです。いくつ買いますか?」
*(な、なんという巧妙な罠…!断りづらい空気をこうも作り出すとは…)
……おぉ!おぬしどこへ行っておった!…なに?『塩を手に入れてきた』じゃと!?それも400Gであったとな!?
*「…こほん。せっかくじゃが、今回は持ち合わせがないので、また機会があればよろしく頼む」
*「……そうですか。またのおこしを」
*「…ふぅ、助かったわい。何はともあれ、塩も手に入れたことじゃ。そろそろ帰るとするか!」
*(こっちだよ…こっちだよ…)
*「む…?また何か聞こえたような…。…おぉ、あれはなんじゃ?」
*「こんなところに砦があるぞ。かなり朽ちているが…中には入れなさそうじゃ」
*(こっちだよ…こっちだよ…)
*「やはり声が聞こえるぞ。いったい何だというのじゃ」
*「なんじゃここは。これはソルトパンのようじゃが」
*「おや このようなところに人とは 珍しい。ここは はるかむかしに打ち捨てられた塩田じゃ。
伝統あるソルト・パンでの製塩の担い手が 今となってはおらなくなってな。悲しいことに もうこの地は廃れるのみじゃ」
伝統あるソルト・パンでの製塩の担い手が 今となってはおらなくなってな。悲しいことに もうこの地は廃れるのみじゃ」
塩田には 油が浮き えたいのしれない泡が立っている
*「…この地に留まり 毎日、塩田の状態を管理しないといけない。 世界の広さを手軽に知ってしまえる現代において、もはや若者の担い手は現れぬかもしれぬな」
*(来てくれてありがとう…)
*「さて、いつまで手に入れられるかわからぬ この塩。大事に使わせてもらおうぞ。
さぁ、元の世界に戻ろう」
さぁ、元の世界に戻ろう」
ソルトパンへの行き方
「ソルト・パン」へは、ゴゾ島の中心地であるビクトリアの街からバスで向かいます。
【楽なルート】
ビクトリアのバスターミナルの”Victoria Bay 2”から、310番のバスで約25分。降車バス停は”「Xwejni」 (シュウェイニ)”です。
バス停から西に少し歩くとソルトパンにたどり着きます。
ビクトリアのバスターミナルの”Victoria Bay 2”から、310番のバスで約25分。降車バス停は”「Xwejni」 (シュウェイニ)”です。
バス停から西に少し歩くとソルトパンにたどり着きます。
【絶景ルート】
ビクトリアのバスターミナルの”Victoria Bay 2”から、309番のバスで約15分。降車バス停は”「Mhelhel」 (読み方不明…)”です。
「Mhelhel」はソルトパンを見下ろす丘の上にあるバス停です。そこから20分強の徒歩ルートだと、シュウェイニ湾が一望できる絶景が望めますので、若干の体力と時間があればこちらからのアクセスが個人的にはおススメ。