*「ここは”ロマンチック街道のハイライト”として名高い『ローテンブルク・オプ・デア・タウバー(Rothenburg ob der Tauber)』という街じゃ。
城壁に護られた街中は、まるで絵本の世界のような可愛らしい街並みをしており、多くのジパング(日本)の民が持つであろうヨーロッパのイメージそのもの。遠き彼の地より、いい意味でのステレオタイプな景色を求め、それは多くの旅人が訪れる。…どのような街並みなのか、ワシも興味があるぞ。さぁ、街歩きに出かけてみるとしよう」
城壁に護られた街中は、まるで絵本の世界のような可愛らしい街並みをしており、多くのジパング(日本)の民が持つであろうヨーロッパのイメージそのもの。遠き彼の地より、いい意味でのステレオタイプな景色を求め、それは多くの旅人が訪れる。…どのような街並みなのか、ワシも興味があるぞ。さぁ、街歩きに出かけてみるとしよう」
*「城壁に囲われた街、ローテンブルク。市街地には、門を通り抜けて入っていくぞ。…なに?”門を通過できるか心配だ” じゃと? いまどき検問などないわい。くぐるだけじゃよ」
※『ローテンブルク・オプ・デア・タウバー』の鉄道駅から旧市街に入るには、この『ガルゲン門』、もしくはもう少し駅に近い『レーダー門』から入ることになります。筆者が初めて訪れた際は宿泊したホテルの立地の都合上、ガルゲン門から入りましたが、レーダー門の方が駅からは近いです。
「ガルゲンガッセ」
*「ローテンブルクの街に ようこそ
ゆっくりしていってね」
ゆっくりしていってね」
「聖ヤコブ教会」
*「おや…たびのひと こんにちは。 他の教会に比べて この教会はあまり豪華ではないですが 祭壇は立派ですよ。ぜひ見物していってください」
中世のドイツの彫刻家 “ティルマン・リーメンシュナイダー”の最高傑作と評される『聖血の祭壇』は必見
「マルクト広場」
*「たっ…助けておくれ!ワシのヨメが、ある店に吸い込まれて行ったっきり出てこないんじゃ!入口で大きなクマがにおう立ちしていて、恐ろしくてワシは入れん…様子を見て来てくれぬか」
*「なに、こんな平和そうな街中に’クマ’じゃと?
魔物の類かもしれん…どれ、ワシらで退治してやろうではないか!」
魔物の類かもしれん…どれ、ワシらで退治してやろうではないか!」
*「あの店ですじゃ!あのクマをどうにかして、中の様子を見てきて下され!」
グリズリー(?) があらわれた!
しかし おそってくる けはいは ない…
しかし おそってくる けはいは ない…
*「…なんじゃ、こやつ ただの’ぬいぐるみ’ではないか!とんだ勘違いじゃのう
しかし、大きなぬいぐるみじゃ!」
しかし、大きなぬいぐるみじゃ!」
*「…え?わたしの主人が 外で心配している…? あらやだ もうこんなじかん。
つい夢中になってしまったわ。教えてくれてありがとう」
つい夢中になってしまったわ。教えてくれてありがとう」
テディベア専門店「Teddys Rothenburg」の店構え。大きなクマの脇を抜けるように店に入ろう
夜はちょっと怖い…
「中世犯罪博物館」
*「ここは『犯罪博物館』という施設のようじゃ。メルヘンな雰囲気の街にそぐわない殺伐とした雰囲気を醸し出して居るが…アレはなんじゃ?’鳥かご’のようなものが展示してあるぞ」
*「あれは、中世の時代に罪を犯したものや、’魔女’の嫌疑のかかった者を罰するための、いわば拷問具の一つだ。あのカゴに人間を入れ…川に沈めたのさ」
*「こっちは、街の広場で罪人をさらし者にするための拘束台だな。施設の中には色々な拷問具などが展示されているぞ。中でも有名なのは『鉄の処女(アイアンメイデン)』だ。時間があったら見てみるといい」
*「’アイアンメイデン’…聞いたことがあるぞ。棺の形をした拷問具じゃな。棺の中に受刑者をいれ、棺の蓋をするのじゃが、蓋側には鋭い無数のトゲのついていて、受刑者を串刺しにするという…恐ろしい器具らしい」
トゲの椅子。裸にした受刑者を座らせ、写真にも写っている木の板/拘束具で圧力をかけた
鉄の処女(アイアンメイデン)。絶対に入りたくない
*「中世に横行した『魔女狩り』。疑わしきは罰する、むごい時代じゃな。
表現は難しいが…興味深い展示であった」
表現は難しいが…興味深い展示であった」
「ゲルラッハ鍛冶屋 / 城壁」
レーダー門から城壁内に入ってすぐ南側に、ローテンブルクらしい三角屋根の家屋がある。1469年創業、”ゲオルク ゲルラッハ”の鍛冶屋(建屋)である。15世紀に建てられたこの建物は、鍛冶工房として長らく使用されていたが、第二次世界大戦により甚大な被害を受け、一度はほぼ全壊してしまった。 現在の建物は1951 年に再建されたもの。戦後再び、1967 年までは鍛冶屋として使用され、馬の蹄鉄などを造っていたが、現在は廃業しており、個人邸宅となっている。
伝統菓子”シュネーバル(SCHNEEBALLEN)”
*「’シュネーバル’は もうたべた? ローテンブルクの名物菓子だよ」
*「ほう、この地には名物菓子があるのか。
どれどれ…この店に並んでいるこれじゃな!」
どれどれ…この店に並んでいるこれじゃな!」
*「ふむ、何層にもなった硬めのクッキー生地がボール状になっている感じじゃな。ボロボロと崩れてやや食べづらいが、味は美味しいぞ!」
「プレーンライン」
*「やあ、こんにちは。ローテンブルクに来たのであれば、あそこの景色は必ず見ておくといい。我々の街が誇る一大観光スポット『プレーンライン』だ。…まぁ特に何があるわけでもないのだが、可愛らしい景色が見られる場所さ」
*「”ローテンブルクといえば!”の景色じゃな。
可愛らしい時計を有する塔に、三角屋根の木組みの建物。そして右手に続く下り坂が、空間の広がりを演出する。バランスの取れたいい景色じゃ」
可愛らしい時計を有する塔に、三角屋根の木組みの建物。そして右手に続く下り坂が、空間の広がりを演出する。バランスの取れたいい景色じゃ」
*「夜は塔がライトアップされるんだ。また夜に来てみるといいさ」
*「夜か…見てみたいが、待つのものう…
…そうじゃ!こんな時にはアレじゃな!」
…そうじゃ!こんな時にはアレじゃな!」
???は ラナルータを となえた!
*「ほれ、夜にしてやったぞ。…ん? ”呪文で昼夜が逆転しただけではなく、地面が雨で濡れているのはどういうことだ” じゃと?
それは…まぁ、現実世界ではそういうこともある、ということじゃな」
それは…まぁ、現実世界ではそういうこともある、ということじゃな」
*「’プレーンライン’のような可愛らしい街並み、テディベア専門店など、まさにメルヘンの世界じゃったな。また、平和な街並みの中でも、過去にこの町であった史実を基にした、’犯罪博物館’など中世の暗い部分も垣間見ることができる、そんなヨーロッパの魅力が凝縮されているところが、この街が人気の街である所以なのじゃろう」
~おまけ~
ローテンブルク(ローテンブルク・オプ・デア・タウバー)は日本人にとても人気の街なのですが、田舎の小さな街なので、交通の便は良くありません。
日本からドイツに行く場合、利用する空港は「フランクフルト」、もしくは「ミュンヘン」が多いと思いますが、ローテンブルクは地理的には、丁度フランクフルトとミュンヘンの中間地点にあります。結論から言ってしまえば、フランクフルトから向かう方が楽です。が、どちらのルートだとしても、3時間~4時間程度の鉄道旅を経て向かうしかありません。
途中駅のWürzburg(ヴュルツブルク)や、Nürnberg(ニュルンベルク)は一大観光地なので、そこで1泊して小休止を挟んで向かうプランもいいかもしれません。
フランクフルト空港からローテンブルクに行く場合
フランクフルト空港から鉄道(DB)で向かう場合、最低でも2回の乗り換えが必要で、所要約2時間50分ほどかかります。下記はルートの一例です。
例:Frankfurt(M) Flughafen Fernbf(フランクフルト空港*長距離路線駅)⇒ Würzburg Hbf(ヴュルツブルク)⇒Steinach(シュタイナッハ)⇒Rothenburg ob der Tauber(ローテンブルク・オプ・デア・タウバー)
ミュンヘン空港からローテンブルクに行く場合
ミュンヘン空港から鉄道で向かう場合は、もう少し大変です。まずは、空港からミュンヘン中央駅に出て、そこから向かうことになるので、トータルで4時間~4時間半かかります。
例:München Flughafen Terminal(ミュンヘン空港)⇒München Hbf (tief)(ミュンヘン中央駅-低層階)⇒
(ミュンヘン中央駅内 乗り換え~徒歩130m~)
⇒München Hbf(ミュンヘン中央駅)⇒Nürnberg Hbf(ニュルンベルク中央駅)⇒Ansbach(アンスバッハ)⇒Steinach(シュタイナッハ)⇒Rothenburg ob der Tauber(ローテンブルク・オプ・デア・タウバー)
(ミュンヘン中央駅内 乗り換え~徒歩130m~)
⇒München Hbf(ミュンヘン中央駅)⇒Nürnberg Hbf(ニュルンベルク中央駅)⇒Ansbach(アンスバッハ)⇒Steinach(シュタイナッハ)⇒Rothenburg ob der Tauber(ローテンブルク・オプ・デア・タウバー)