*「チェコ共和国の前身である’ボヘミア王国’の交通の要衝であった、古都 ‘チェスケー・ブディェヨヴィッツェ’から北に少し離れた地に、白い外壁の荘厳な城があるぞ。”チェコで最も美しい城”と言われている『フルボカー城』じゃ。この堂々たる白亜の城がいつ造られたのかは定かではないが、13世紀頃にチェコ王によって防衛砦として建造されたのが最初とされておる。
城は王室の財産として、’ボヘミア王国’の貴族に代わる代わる管理されてきたそうじゃ。17世紀にドイツの大貴族”シュヴァルツェンベルク家”の手に渡り、城自体はもとより、庭園も含めイギリス風ネオゴシック様式に改築され、今日の豪華な姿となったそうじゃ。
なお、”シュヴァルツェンベルク家”には気をつけよ…。少々狂気じみたところがあるようじゃぞ」
城は王室の財産として、’ボヘミア王国’の貴族に代わる代わる管理されてきたそうじゃ。17世紀にドイツの大貴族”シュヴァルツェンベルク家”の手に渡り、城自体はもとより、庭園も含めイギリス風ネオゴシック様式に改築され、今日の豪華な姿となったそうじゃ。
なお、”シュヴァルツェンベルク家”には気をつけよ…。少々狂気じみたところがあるようじゃぞ」
*「着いたぞ。フルボカー城じゃ!まさにドラクエの世界感じゃな!
……なに?”マリオの城に見える”じゃと!?
おぬし、リアルドラクエの世界に別のものを持ち込むでない!!」
……なに?”マリオの城に見える”じゃと!?
おぬし、リアルドラクエの世界に別のものを持ち込むでない!!」
*「ここがエントランスじゃな。正面から見るとますますカッコいい城じゃのう」
*「遠路はるばるよく来たな。この城はボヘミア王国時代に建てられた後、ドイツ貴族”シュヴァルツェンベルク家”によって代々受け継がれてきたのだ。
イギリス王室の離宮である’ウィンザー城’をモデルに改築が施されてきたため、庭園を含めて英国の雰囲気を味わうことができるであろう」
イギリス王室の離宮である’ウィンザー城’をモデルに改築が施されてきたため、庭園を含めて英国の雰囲気を味わうことができるであろう」
*「ほう。イギリス風というのはよくわからぬが、キレイなものじゃ。
ところで、”フルボカー”というのはどういう意味じゃ?人の名か?それとも…”ふるぼけた”城ということか?」
ところで、”フルボカー”というのはどういう意味じゃ?人の名か?それとも…”ふるぼけた”城ということか?」
*「きさま、失礼なやつだな。”フルボカー”というのは、この国の言葉で”深い森”という意味だ。深い森にある城、それがフルボカー城だ。当主さまは狩猟が大好きだったんだ。城に入ってみろ。至る所にハンティング・トロフィー(狩猟した鹿首の剥製)を見ることができるだろう。…おっと、ちなみにこの城の内部は写真撮影禁止だからな。気を付けてくれよな」
*「写真撮影が禁止じゃと?ケチ臭い城じゃな」
*「おい、なにか言ったか」
*「・・・。」
*「あれが例のハンティング・トロフィーじゃな。一つ一つ角の形が違うところから見て、どうも本物のようじゃ」
*「たびのひと。あの時計塔は上ることができますよ。今日はお天気もよいことですし、上ってみてはいかが?」
*「ふぅ、やっと頂上じゃわい。
そんなことより、おぬし見たか?螺旋階段の壁一面に、おびただしい数のハンティング・トロフィーが飾られておったな。
”シュヴァルツェンベルク家”には、とんでもない狩猟狂がいたのやも知れぬ」
そんなことより、おぬし見たか?螺旋階段の壁一面に、おびただしい数のハンティング・トロフィーが飾られておったな。
”シュヴァルツェンベルク家”には、とんでもない狩猟狂がいたのやも知れぬ」
*「この広大な地で、かの鹿たちは狩られたわけじゃな。自然豊かなこの景色が、どうにも血塗られたフィールドに見えてきおったわい」
*「一階に降りてきたぞ。…城に入る時は気がつかなかったが、なんじゃこのドアノブは!?
髭の男が、鳥に眉間をついばまれておる!痛そうじゃ!」
髭の男が、鳥に眉間をついばまれておる!痛そうじゃ!」
*「おう、戻ってきたか。
このドアノブはだな、むかしむかし…世界最強と謳われたオスマン帝国が侵略してきた際、’シュヴァルツェンベルク’がそれを見事に迎え撃ったというので、その功績を自負して作られたものだそうだ。この頭を突つかれているのは、オスマン帝国兵ということだな」
このドアノブはだな、むかしむかし…世界最強と謳われたオスマン帝国が侵略してきた際、’シュヴァルツェンベルク’がそれを見事に迎え撃ったというので、その功績を自負して作られたものだそうだ。この頭を突つかれているのは、オスマン帝国兵ということだな」
*「なんだか、眉間の辺りがじわじわしてきたわい。あまりいい趣味とは言えぬのう」
*「せっかくじゃ。城をぐるりと一周してみるとしよう」
*「いらっしゃい。見事なテラスだろ。毎年数回、結婚式とかの特別なイベントで使われることがあるんだ」
*「おお、表からみた要塞のような雄々しい姿とは、また全く異なる印象を受けるのう。まるで貴婦人のような佇まいじゃな」
*「どうじゃったかの?フルボカー城は。動物愛護主義者には間違ってもおすすめできない、独特な雰囲気はあったが、とても印象に残る見事な城じゃったな!・・・さぁ、元の世界に戻るとしよう」
チェスケー・ブディェヨヴィッツェの北、約 12 kmに位置しているフルボカー城。
個人で赴く際は、チェスケー・ブディェヨヴィッツェからバスで行くことになります。
個人で赴く際は、チェスケー・ブディェヨヴィッツェからバスで行くことになります。
チェスケー・ブディェヨヴィツェのバスターミナル
バスターミナルは、こちらの”Mercury” と大きく書いてあるスーパーの屋上にあります。まずはここに向かいましょう。
城の最寄りのバス停は、「Hluboká nad Vltavou pod kostelem」 。
「Hulboká nad Vltavou」へ行くバスを、待合室にある電光掲示板で探してもいいですし、下記のサイトが時刻表検索サイトなので、調べてもいいです。
城の最寄りのバス停は、「Hluboká nad Vltavou pod kostelem」 。
「Hulboká nad Vltavou」へ行くバスを、待合室にある電光掲示板で探してもいいですし、下記のサイトが時刻表検索サイトなので、調べてもいいです。
https://idos.idnes.cz/en/vlakyautobusymhdvse/spojeni/
ただこのサイト、わっかりづらいので…上述の最寄りのバス停をメモして、窓口で「ここに行きたい」旨を伝え、バスの時刻と発車の停留所番号を聞くのが確実です。
切符は、バスの運転手から直接買います。片道21czkです。
※バスは現金のみの様でした。基本現金のみしか使えないと思って、用意していくことを強くお勧めします。
※バスは現金のみの様でした。基本現金のみしか使えないと思って、用意していくことを強くお勧めします。
チェスケー・ブディェヨヴィッツェから、最寄りバス停「Hluboká nad Vltavou pod kostelem」までは、バスで15~30分ほど。
画像左上に少し見える教会の頭が見えたら、もうすぐです。降りる準備をしましょう 。
画像左上に少し見える教会の頭が見えたら、もうすぐです。降りる準備をしましょう 。
バス停(Hluboká nad Vltavou pod kostelem)からフルボカー城への行き方
到着時の様子です。停まっているバスは乗ってきたバス。
道路を挟んで右手に見えるのは帰りのバス停です。できれば帰りのバスの時刻を調べておくことを強くおすすめします!!
道路を挟んで右手に見えるのは帰りのバス停です。できれば帰りのバスの時刻を調べておくことを強くおすすめします!!
バス停に降り立ったら、バスの進行方向(写真手前側)に歩いていきましょう。
バス停からフルボカー城まではちょうど800m。1kmありませんが、上り坂なので20分くらいは見ておくといいです。
下のマップを使って説明します。
バス停からフルボカー城まではちょうど800m。1kmありませんが、上り坂なので20分くらいは見ておくといいです。
下のマップを使って説明します。
バス停から歩きだしたら、一本目の大きな通りを右折し、突き当りまで歩いていきます。
そこから緩やかな上り坂が始まりますので、まっすぐ行けばもう城に着きます。
そこから緩やかな上り坂が始まりますので、まっすぐ行けばもう城に着きます。
道があっているか不安だったら、画像②のところに目印になるお店があるのでチェックしてみてください。
こちらの「巨大なナマズのオブジェ」を掲げたお店があれば、道はあっています!
(2023年時点の情報なので、潰れていたらすみません…汗)
(2023年時点の情報なので、潰れていたらすみません…汗)
城を見終わったら、帰りのバス停からまたチェスケー・ブディェヨヴィッツェに戻ります。
チェスケー・ブディェヨヴィッツェ以外の行き先のバスも出ているので、気を付けてくださいね。
チェスケー・ブディェヨヴィッツェ以外の行き先のバスも出ているので、気を付けてくださいね。
尚、この写真は、、、無情にも目の前で出発する帰りのバスを撮影したものです。。
次のバスは1時間後…7月の炎天下で待つのが苦痛でした。帰りのバスの時間を調べて、お城見学しましょうね笑
次のバスは1時間後…7月の炎天下で待つのが苦痛でした。帰りのバスの時間を調べて、お城見学しましょうね笑