*「ここは モーゼル川のほとりにある”コッヘム”という小さな街じゃ。小高い丘の上にある、街のシンボル”ライヒスブルク城”。その丘の斜面に広がるブドウ畑。そう。この地は 知る人ぞ知る”ワインの名産地”なのじゃよ。もしそなたがワイン好きならば、名産の”モーゼルワイン”を 酒場で堪能するがよいぞ。」
*「ワシはビール党じゃからのう。。しかし、せっかくこの街の酒場に入ったならば、ワインを飲んでみるのもありじゃな。」
*「わんわんッ!(おっ、観光客か。東洋人は珍しいな。)」
*「ワンワン ワオーン(この街は川の対岸から眺めるのがいちばんだぜ。定番のお散歩コースさ!)」
*「ふむ。さてと、まずは城に向かってみるか?
・・・なに?”先程のワンちゃんの提案通り、橋を渡って対岸から見てみたい”じゃと!?
おぬし、動物の言葉がわかるのか!?(…こやつ、勇者の素質があるやもしれぬ…)」
・・・なに?”先程のワンちゃんの提案通り、橋を渡って対岸から見てみたい”じゃと!?
おぬし、動物の言葉がわかるのか!?(…こやつ、勇者の素質があるやもしれぬ…)」
*「なるほど。手前を流れるモーゼル川と 川べりに立ち並ぶ建物。そして丘の上のお城が一望できるこの対岸の地が この地の良さを知るベストスポットかもしれぬのう」
*「丘の上の城には 行ったかい? 歩いて向かうことはもちろん可能だが、観光案内所あたりからシャトルバスも出ている。どちらでも好きな方で向かうといい」
*「ふむ、”歩いていきたい!”とな。冒険者としては当然の選択じゃな。散策を兼ねてゆくとするか。」
*「ハァ…ハァ…なかなか老体にはこたえる坂道じゃわい。休みながら行かせておくれ…」
*「ふぅ・・・ほれ、この斜面に植えられておるのは、ワインとなるブドウの苗木じゃろう。夏には葉が生い茂り、実がなるんじゃろうな。その景色も 見てみたいものじゃな」
*「やれやれ…やっと城門に到着じゃ。
城の内部に入るには ガイドツアーの申し込みが必要じゃ。タイミングが悪いと 30分くらい待たされるからのう。着いたらすぐに申し込むとよいぞ」
城の内部に入るには ガイドツアーの申し込みが必要じゃ。タイミングが悪いと 30分くらい待たされるからのう。着いたらすぐに申し込むとよいぞ」
改心したガーゴイル「(今日も観光客がいっぱいだ! オヤカタさまも およろこびになることだろう。 …ん?あのジジイは・・・1000年前、この地に最初の城ができたばかりの頃に戦った 勇者に似ているが・・・気のせいか)」
*「お待たせいたしました。これよりお城の内部をご案内いたします。
この城は350年ほど前の戦争で、フランス軍に徹底的に破壊され廃墟となりました。その後、200年ほど前にベルリンの実業家の手によって 現在の形で再建された城なのです」
この城は350年ほど前の戦争で、フランス軍に徹底的に破壊され廃墟となりました。その後、200年ほど前にベルリンの実業家の手によって 現在の形で再建された城なのです」
*「ここは食堂です。この部屋はシンメトリー(左右対称)となるようこだわって作られており、奥の扉はニセモノです。開けても壁となっているのです」
*「ほう。おもしろい。”トイレに駆け込もうとして扉を開けたら、壁だった…”なんてことがあったら、絶望じゃな」
*「こちらは武具の間。かつてこの城には、身長2m30cmを超える大きな兵士がいました。この窓ぎわの鎧(よろい)は”巨人の甲冑”として代々伝えられており、彼の者が使用していたものとされています」
*「なに?”さぞ強かったんだろうな” じゃと?…ふむ、そうかも知れぬな。ただ、大きければ強いというものでもない。大きい分、甲冑の重さもあっただろう。ちから・きようさ・すばやさ のバランスが重要じゃ!」
*「テラスからは”モーゼル川”が一望じゃ! 絶景じゃな」
*「…おぉ!なんと禍々しい!これはオークキングじゃな!?」
*「こちらは、狩猟の間です。
ご覧の通り、城主がしとめた”大イノシシ”や、鹿のはく製が飾られています」
ご覧の通り、城主がしとめた”大イノシシ”や、鹿のはく製が飾られています」
*「…こほん。
冗談じゃ。これはどう見てもただのイノシシじゃな。…なに?”怖くて見間違えたのか?”じゃと!? ばかもん!本当の魔物の迫力はこんなものではないぞ!!」
冗談じゃ。これはどう見てもただのイノシシじゃな。…なに?”怖くて見間違えたのか?”じゃと!? ばかもん!本当の魔物の迫力はこんなものではないぞ!!」
*「中庭もきれいじゃな。手入れが行き届いておる」
*「これにて案内は終了です。お気をつけてお帰りください」
*「坂道を登るのが大変じゃったが、見ごたえのある城じゃったな。さて、せっかくのワインの街じゃ。酒場で一杯やってから帰るとするかのう!」
コブレンツ駅からコッヘム駅 への行き方(Koblenz⇒Cochem(Mosel))
フランクフルト方面からアクセスする場合は「コブレンツ駅(Koblenz)」で、モーゼル川沿いに南西へと向かう電車に乗り、約35分で到着する「コッヘム駅(Cochem(Mosel))」で降ります。
フランクフルト方面からアクセスする場合は「コブレンツ駅(Koblenz)」で、モーゼル川沿いに南西へと向かう電車に乗り、約35分で到着する「コッヘム駅(Cochem(Mosel))」で降ります。
乗るべき電車は、「トリーア中央駅(Trier Hbf)」が終点の”RB 81“です!↑の画像の経由地として”-Cochem-“と明確に出ていますね。
因みに、別記事で紹介しているエルツ城へ行く電車も同じ路線です。
因みに、別記事で紹介しているエルツ城へ行く電車も同じ路線です。
RB81は、きっかり1時間おきにコブレンツから出ています。逃すと次の電車は1時間後なので、乗り遅れないようにしましょう!
尚、電車に乗る際は進行方向左手の座席がおススメです。コブレンツからトリーアへ向かう鉄道はモーゼル川沿いを走るのですが、基本的には左手側座席がリバービューとなるからです!
車窓からは川沿いに佇むドイツの可愛らしい街や、山の頂上に立つ砦跡などが見えますよ。
車窓からは川沿いに佇むドイツの可愛らしい街や、山の頂上に立つ砦跡などが見えますよ。