【死都から甦った水の都】ブルージュ(ベルギー)~リアルドラクエの世界~

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*「かつて ”死都”と呼ばれた街があった。街中を縦横に運河が走る、美しい街・・・。
その街は、毛織物の交易で財を成し、13世紀頃にはハンザ同盟の中核都市の一つとして一時は隆盛を極めた。しかし、その栄華は永くは続かなかったそうな…。

15世紀末には、海から流れ込んだ土砂が運河に堆積し、船の航行ができなくなってしまったという。交易港としての機能を完全に失ったかつての水の都は、見る間に衰退の一途をたどり、”死都”と化したそうじゃ。
人々から忘れ去られ、歴史の表舞台から姿を消したこの街じゃが、時を経た現代において、昔の街の姿が保存されていることが脚光を浴び、”水の都・ブリュージュ(ブルージュ)”として華麗なる復活を遂げたのじゃ」

 
???
*「経済の拠点から外れたことで近代化の波を逃れ、古き街並みが保たれたという…怪我の功名、というやつじゃな。運河をゆく遊覧船には観光客がいっぱいじゃ!あとで、ワシらも乗ってみるとしよう!」
 
 
???
*「石畳の昔ながらの街並みじゃな。しかし、よく整備されておる。当時の隆盛振りが伺えるな」
 
世界遺産好きの
女の子
*「こんにちは! ここ『ブルージュ歴史地区』は、約600年以上前の交易で栄えた街並みがそのまま保存されていて、世界遺産に登録されているの。
街の中心地のマルクト広場には、『ベルギーとフランスの鐘楼群』に登録されている高さ約83mの世界遺産の鐘楼があるわ!ぜひのぼってみてね!

あと、街の南西の方には世界遺産がもう一つあるわ。『フランドル地方のベギン会修道院』として世界遺産に登録されている”ベギン会修道院”よ!それから・・・!」
 
???
*「わ、わかった。ありがとう。
…世界遺産だらけの街じゃな。街そのものが600年前の姿形を色濃く残している”遺産”そのものだからのう。世界的に見ても珍しい場所何じゃろうな」
 
 
???
*「おお、運河と建物が綺麗に見える、ひらけた場所に出たぞ」
 
船着き場の
おじさん
*「いらっしゃい。遊覧船に乗りたければ、ここから出発するぞ。
ひとり12G(€)だ。乗るかい?」
 
 はい
▶いいえ
船着き場の
おじさん
*「なんだ 乗らないのか?
気が変わったら また声をかけてくれ」
 
ネポムセヌス橋を渡る馬車。橋を渡る(右方向)とマルクト広場に出る
 
???
*「遊覧船は またあとで乗るとしよう。まずは、マルクト広場に行ってみるとしようか」
 
裁判所(写真左)と、世界遺産『ベルギーとフランスの鐘楼群』の一つである鐘楼(写真右)
ハンザ同盟の当時の商人が建てた三角屋根の”ギルドハウス”が綺麗に並んでいる
???
*「ほう、見事な広場じゃ!あれが世界遺産の鐘楼じゃな。あとで登ってみるとしよう。鐘楼の対面にこれまたズラリと並んでいるのが、ギルドハウスのようじゃ。可愛らしくも、オシャレでもある。見事な景観じゃ」
 
街の少女
*「知ってる?この街、ブルージュはその美しい景観から、“屋根のない美術館”とも呼ばれているのよ」
 
街の少女
*「マルクト広場もいいけど、この街の見どころは運河ね。私のお気に入りの場所は、『ボニファティウス橋(Boniface Bridge)』という小さな橋の架かる場所よ。連れて行ってあげるよ。こっちだよ!」
 
ボニファティウス橋。観光客に一大人気のスポットで、昼間は人がいない写真を撮るのは大変。。

 

???
*「なるほど。運河に架かる石橋の景色が、昔の街並みを思わせる。情緒に溢れた場所じゃな」

 

まさに中世の時代がそのままに保存された景色である
おばあさん
*「ほら、アレよ。”世界一小さい窓”って」
 
おじいさん
*「おお、あれか。あれは窓なのか?」
 
わかりますか?壁面に一か所だけ設けられた、世界一小さな窓。ネコ用の窓かな…?
???
*「”世界一小さい窓”じゃと?・・・おお、あれがそうか!
なんじゃおぬし。まだ見つけられていないのか?あれじゃよアレ!」
 
 
 
街の少女
*「あ、そうそう。ボニファティウス橋の東側のすぐ近くに、テディベアが好きな人が世界中から訪れる、テディベアの隠れ名店があるよ。もし、テディベアに興味があるなら立ち寄ってみるといいよ。こっちだよ!」
 

The Bear Necessities(”クマの必需品”)という名前のお店。

有名なテディベアブランド「Steiff(シュタイフ)」製のテディベアも並んでいる
 
街の少女
*「このお店は、テディベア愛好家の老夫婦が営んでいるんだよ。奥さんの手作りのテディベアを求めて、世界中からテディベアが好きな人が集まるんだ!

もしもテディベアを持ち帰るつもりなら、このお店をおすすめするよ。世界に一つ・・・1匹?1頭?だけのテディベアに出会えるよ!」
 
奥さんは体が弱っていて店頭には立てないとのこと。紳士な旦那さんがクマたちを世に送り出している
The Bear Necessities(住所:Groeninge 23, 8000 Brugge, ベルギー)

 

???
*「このような平和な水の都で、トレンチコートでびしっとキメて、奥方の手作りのテディベアを販売して余生を過ごしている。ファンタジーのようなシチュエーションじゃな・・・。

さて、次は街の南西にあるという、世界遺産の修道院に行ってみるとしよう」

 

Mary’s Bridge (Mariabrug)からの眺め
Beguinage Bridge(ベギン会橋)
Beguinage Bridge(ベギン会橋)から、北を望む。正面に見える塔は、1300年代に建てられた「シント・サルヴァトール聖堂」
 
???
*「おや、何やら白鳥が沢山いるぞ。ここが修道院の入り口のようじゃな。さぁ、入ってみるとしよう!」
 
世界遺産『ベギン会修道院』の出入り口
 
シスター
*「たびのひと。お待ちください。ここ『ベギン会修道院』は1998年に世界遺産に登録されました。それからというもの…観光客が騒がしく訪れるようになってしまったのですが、この修道院では、修道女たちが今でも暮らしています。どうか、見学される際は静粛にお願いします」
 
???
*「(今でも現役で使われているということじゃな。静かに見学するとしよう・・・)」
 
≪ブルージュのベギン会修道院≫
12世紀、女性の自立支援のために組織された『ベギン会』。フランドル地方(ベルギー西部)に点在している13の修道院が『フランドル地方のベギン会修道院』として世界遺産に登録されている。中でもこのブルージュの修道院は、川と自然の緑と木立の中に白壁が映えることが、とりわけ美しいと評価されているそうな。
 
 
???
*「ベギン会修道院。エルフでも住んでいそうな、とても神聖な空間じゃったな。ブルージュの中心地から少し離れているせいか、ここら辺はとても落ち着いたエリアで気持ちがいいのう。少しゆっくり回って、広場方面へ帰るとするか」
 
ベギン会修道院の周りは「愛の湖公園」という、街の人々の憩いの場となっている
街中を走る馬車は、ここベギン会修道院前までやってくる。馬車の折り返し地点にあるのは、馬の頭部を模した変わった手水場

 

???
*「ふう。やっと戻ってきたわい。おぉ、ブルージュの市庁舎がある広場にでたのう。”エレガント”という言葉が似合う、キレイな建物じゃ!・・・なに?”マルクト広場にあった立派な建物が市庁舎だと思った” じゃと? あれは、裁判所じゃ」
 
豪華な装飾の、ブルージュの市庁舎
 
???
*「歩き疲れたな。今日はこの辺にして晩飯にするとしよう」
 

ムール貝@Restaurant Breydel De Coninc

舌平目のムニエル@Restaurant Breydel De Coninc
 
・・・そして 夜が明けた!
 
朝8時半。お店も観光地もどこも開いていない

???
*「おはよう。今日もいい天気じゃ。ヨーロッパの朝は遅い。この時間の静かな街をぜひとも散策しようではないか」
 
日中は遊覧船が行きかう運河を、一羽のカモがゆく
マルクト広場。清掃車が広場をキレイにするところから、一日は始まる
???
*「さぁ、そろそろ街が起きだす時間じゃ。朝一番に世界遺産の鐘楼、行ってみるとしよう!」
 
高さ83m、366段の螺旋階段が待ち受ける
 
塔の番人
*「おはよう。今日は君たちが一番乗りだ!ここブルージュの鐘楼は高さ83m。366段の螺旋階段で頂上まで上れるぞ。ぜひ頑張ってのぼってくれたまえ。
ヨーロッパでも音色の美しさが有名な、47個のカリヨン(組み鐘)の音色も聞いていってくれよな」
 
???
*「これまた老体には厳しい観光スポットじゃな。しかし、せっかくの機会じゃ。さぁ、まいるとしよう…!鐘の音も聴けるとよいな」
 
???は 宝箱を 調べた!
しかし宝箱には カギがかかっている!
???は 鐘の音を 聴いた!
心にしみる いいメロディーだ
???
*「ふぅ・・・やっと頂上じゃわい。マルクト広場を始め、ブルージュの世界遺産の市街が一望できるな!・・・なに?”写真を撮るのに金網が邪魔だ”じゃと? まぁ確かに、レンズの覗き穴もないのは、観光地としては珍しいかもしれぬのう」
 
???
*「この街は、上から眺めるより、地上で散策したほうが見応えがあるな。さぁ、帰る前に遊覧船にでも乗るとしよう」
 
船着き場の
おじさん
*「いらっしゃい。遊覧船に乗りたければ、ここから出発するぞ。ひとり12G(€)だ。乗るかい?」
 
▶はい
 いいえ
船着き場の
おじさん
*「よし、すぐに出発するぞ! 乗り込んでくれ」
遊覧船は小さな船だが、一度に25名ほど乗ることができる(というか、詰めて乗せられる)

石橋をくぐっていく。結構ギリギリ。手や頭を出したりしないように注意!

ボニファティウス橋をくぐり、中世の運河をゆく
 
船着き場の
おじさん
*「さぁ、戻ってきましたよ。遊覧船はいかがでしたでしょうか? それでは お気を付けて…」
 
???
*「中世の運河をゆく、気持ちのいい船じゃったな。当時の商人たちも同じ景色を見ていたことじゃろう。さぁ、土産でも買って帰ろう。

この街はレースの街として有名じゃ。…むろん、競争の方ではなく、編み物の方じゃ。手作業で作られる繊細な模様のレースは土産としても人気があるぞ」
 
レース編みの街の地図
おばあさんの人形が出迎えてくれるレースショップ
 
???
*「これを見よ。なんと、レースでできた街の地図じゃ!こんなものまで作れるとは、素晴らしい技術力じゃな。
さぁ、これにてこの街も見納めじゃ。元の世界に帰るとしよう…。」
 
 

ブルージュへの行き方
 
「ブリュッセル北駅(Brussel -Noord)」
「ブリュッセル中央駅Brussel – Centraal」
「ブリュッセル南駅(Brussel – Zuid)」
のいずれかの駅からアクセスする場合の情報を記載します。
 
アクセス所要時間
・首都「ブリュッセル」から「ブルージュ」へは、特急列車(IC * InterCity)で約1時間10分
降車駅
・Bruges / Brugge
列車運航頻度
・ブリュッセルからブルージュへの電車は、1時間に3~4本あります。また基本的に直通列車なので、特に乗り継ぎの心配はありません。
※時刻表は『ベルギー国鉄公式サイト』にて検索してください。下記画像のように乗車駅を”From”に入力し、”To”にBruges /Bruggeを入力して、”Plan my journey”ボタンを押せば、簡単に時刻検索可能です!
 
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