地中海にぷかりと浮かぶ、マルタ共和国。
「東京23区の半分の面積」である小さな島ながら、見どころが多くある美しい国です。しかし、残念ながら小国ゆえにマルタ特産のものが限られており、お土産の悩み度は1級の観光地。
私がマルタを訪れた際も、お土産については選択肢の幅が少なく…大変悩みました。
お土産選びって難しいですよね。自分では良かれと思って買ったものでも、もらった側は実は嬉しくないということは往々にしてあります。
きっと、このサイトをご覧になっているあなたも、「マルタのお土産って何があるかさっぱりわからない」、あるいは「今マルタにいるけど、何を買って帰ればいいのか悩んでいる…」という方かと思います。
ですが、ご安心下さい!!
私が事前にかき集めていた情報と、現地のスーパーや市場を実際に見て回った情報をもって、「マルタのお土産」を徹底調査・検討しました。お値段の相場も併せて、おすすめ度を理由と共に記載しますので、ご旅行の際のご参考として頂ければと思います。
おすすめのショップは記事の後半でご紹介します。
そこまで飛びたい方はこちらをクリック!
マルタのお土産ベスト10
色々調べて実際にお店を見て回った結果、私がマルタでお土産となり得ると思ったものは以下のアイテムです。
# | おみやげ | 平均相場 / アイテム | おすすめ度 |
1 | ポストカード / マグネットなどの雑貨 | ポストカード:0.5~1ユーロ程度 マグネット:4~7ユーロ程度 |
★☆☆☆☆ |
2 | マルタ騎士団のフィギュア | 3~5ユーロ程度 | ★★☆☆☆ |
3 | イムディーナガラス | 7ユーロ~ | ★★☆☆☆ |
4 | マルタ産ビール | 1.1~1.5ユーロ | ★★★☆☆ |
5 | サボテンリキュール | 100ml : 4~4.5ユーロ 500ml : 10~11ユーロ |
★★★☆☆ |
6 | オーガニックソープ(石鹸) | 3~10ユーロ程度 | ★★★☆☆ |
7 | アクセサリー [銀細工(フィリグリー) / WearableWoodArt] |
フィリグリー:8ユーロ~ WearableWoodArt:20ユーロ~ |
★★★★☆ |
8 | マルタ産ワイン | 8~20ユーロ | ★★★★☆ |
9 | ゴゾ島のはちみつ | 3~10ユーロ | ★★★★☆ |
10 | ゴゾ島の塩 | 2~10ユーロ | ★★★★★ |
Ex.1 | その他①:ばらまき用のお土産 | 評価対象外 | |
Ex.2 | その他②:ユーロ硬貨 | 1ユーロ or 2ユーロ | 評価対象外 |
現地の風景がプリントされたポストカードや、有名建築物をかたどったマグネットは、どこの観光地に行っても売られていますよね。
マルタでもこれらのアイテムは、基本的にどの土産屋に行っても売っています。ポストカードは50セント~1ユーロ、マグネットは安いものは3ユーロ~。大き目で凝ったものは10ユーロ弱するものもありました。これらのお土産は ”自分の思い出として” 自分用に買うのであれば良い選択かとは思います。
ただ、マルタに行ったことがない知人や友人に、「ポストカード」を買って帰ったとしましょう。
お土産を渡したその場では”すごーい!キレイな景色だね!”と言ってくれても、すぐに引き出しの奥底にしまわれて、二度と日の目を見ることは無くなるでしょう。それならば、スマホなどでご自身が撮った写真とともに、思い出話をしてあげた方が良いかと思います。
マグネットの場合は実用性があるためまだマシですが、観光地で売られている現地の景色をかたどったマグネットは、往々にして磁石として使うには大きくて邪魔な上に、磁力もさほど強くないため、使い勝手が悪いです。
いずれにせよ、何の思い入れもない土地の景色のアイテムをもらっても、最悪の場合はただの「自慢」と受け取られ、心証を悪くする可能性もありますので、私はこれらのアイテムはお土産には適さないと思います。
ただし、ポストカードについては本来の使い方をすれば一転、とても良いお土産になります。
要は、『ポストカードにメッセージを書いて、現地から国際郵便で出す』ということですね。
今時はメールやLINEメッセージで手軽に遠くの相手と通信ができますが、そこをあえてアナログに、手書きのポストカードでメッセージ…というのは古風でとてもオシャレですよ。
わざわざ貴重な旅行の時間を割いて、海外からハガキを出してくれたということから、自分がその人にとって少なからず大切な存在なんだと思ってくれるでしょうし、ポストに投函する様子などを写真にとっておいて、後日ポストカードが相手に届いたのちにその写真をシェアするなどすれば、話も弾むことでしょう。
因みにマルタから日本にポストカードを送るのはとても簡単。宛先住所を書いて、マルタの郵便局に持って行けばよいだけです。英語での住所の書き方がわからなければ、住所の日本語表記⇔英語表記変換サイト(君に届け!)などを利用して書いてみてください。因みに、宛先が「JAPAN」だという事さえわかれば、それ以外の住所は日本語で書いてOKなので、好きな方で書きましょう。
ポストカードの送り方
郵便局はGoogleマップで「Post office」と検索すれば出てきます。最寄りの場所に持って行きましょう。
例:バレッタの郵便局
尚、ポストカードを送る料金はマルタからどの国に出しても、一律で「1.5ユーロ」です。
※MaltaPost公式サイト @2024 より。”POSTCARD rate to all countries is €1.50″
これらの雑貨は、どの店で買っても同じ価格帯で売られているので、気に入ったものが見つかったタイミングで購入することをおすすめします。
マルタと言えば『マルタ騎士団(聖ヨハネ騎士団)』が有名。街のお土産ショップには大体マルタ騎士のフィギュアおいてあります。
ただ、これもマルタに行ったことがない人がもらっても困ってしまうと思うので、買うとしても自分用に留めておくのがいいと思います。
とはいえ、フィギュアはなかなかよくできており、剣を構えていたり、盾を構えていたり…堂々と立っているものもあります。同じポーズのフィギュアでも、色の塗られ方一つで個性があるので、お気に入りの騎士が見つかるまで物色…もとい騎士との面接を繰り返すといいでしょう。
また、サイズも10cm程度の小さなものから、30cmくらいの大きなものまで様々です。私も日本に騎士を1名同行させようと思っていたのですが…結局しませんでした。その理由の一つを注意事項として書いておきます。
私は細かいところに思い入れを持ちたいタイプの人間なので、せっかくならば街角のお土産屋ではなく、バレッタの観光名所『騎士団長の宮殿』のお土産コーナーで小さい騎士フィギュアを買おうと思っていました。
だがしかし…この施設のお土産コーナーのやる気のないこと。20cmくらいの大き目の騎士フィギュアが5体ほど並んでいるだけで、ほかに騎士フィギュアの陳列は無し。ここで買いそびれたために、日本へのマルタ騎士の同行は無しになりました。”騎士団長の宮殿で買おう!”と、もし同じことを考えている方がいらっしゃれば、ご参考まで。
雑貨同様に、どの店で買っても同じ価格帯で売られているので、気に入ったものが見つかったタイミングで購入することをおすすめします。
尚、空港にも一応お土産として置いてあるにはありますが種類が少ないので、マルタの街中のお土産屋でお気に入りの騎士を探しましょう。
現在の首都・バレッタが築かれる前、マルタの首都として栄えた古都・イムディーナ(Mdina)。
貴族たちがバレッタに移り住んだことで、今では”静寂の街”と呼ばれるイムディーナの伝統工芸品が、この『イムディーナガラス』です。
日本ではあまり見かけず※マルタ特産には違いないので、旅の思い出に気に入ったものがあれば買えばいいと思います!
※日本でもごく一部の輸入業者が扱っていますが、大分お高めですので、現地で買うのはかなりお買い得です。
一輪挿し。25~30ユーロ程度
こちらのネックレスは7.5ユーロ。手頃な価格設定
ただ、ガラス工芸品は割れないようにしないと!と、日本への持ち帰りに気を遣うことに加え、人へプレゼントとして贈る場合は好みの問題もあるので、リスクを伴う買い物にはなります。そのため、私はお土産としては選びませんでした。
因みに「”イムディーナ”ガラスって…いうけど、バレッタガラスとかはないの?」と思ったので、調べたら…ありました笑
他にも、ゴゾ島特産の”ゴゾガラス”もあるそうです。(正直、品質は似たり寄ったりのようなので、好きなものを買えばいいと思います…)
イムディーナガラスの直営店は、「バレッタ」と「セント・ポールズ・ベイ」、そして本店がイムディーナにあります。本店は、イムディーナの城門を入ってすぐのところにあるので、すぐに見つかります。
“せっかくイムディーナガラスを買うならば、イムディーナで買うのがおススメです”と言いたいところなのですが…、どうもイムディーナ店は店員の悪評が目立つようで、やれ態度が悪いだの、梱包が甘くて割れてしまっただの…と。バレッタなどの街で買うのが無難かもしれません。
マルタは小さな島国ですが、島で独自にビールを作っています。その名も「CISK(チスク)!」
スーパーで2種類買って飲んでみました。
スタンダードタイプ。CISK(LAGER) アルコール度数 4.2%
CISK(EXCEL) 糖質50%カットタイプ
一般的なCISKは画像左の「CISK LAGER」。味は…軽やかな普通のラガービールです。可もなく不可もなく。普通においしいですが、特徴はありません笑
4.2%と日本のビールよりも比較的アルコール度数が低い分、さらっとした飲み口。味見の為330ml缶にしましたが、水のようにあっという間に飲んでしまいました。
もう一つのCISK(EXCEL)は、スーパーでの購入時に「違うのも買ってみるかー」と、よく説明を見ずに買いましたが、 糖質50%オフのCISKのようです。色味からわかる通り、LAGERがさらに薄くなった感じです。色も、味も。笑
所詮は好み次第というところですが、私は日本のビールの方がおいしいと思ったのでお土産には特に買わなくていいかな、という感想を持ちました。軽いビールが好きな方はどうぞ!
お値段も日本のビールと大差ありませんが、2024年時点では円安ユーロ高の影響もあって、ちょっとだけ高いかな、という感じです。
(330ml=1.13ユーロ(192円)、500ml=1.15ユーロ(196円) ※170円/ユーロ換算)
なぜか、330mlと500mlの値段の差がほぼありませんが…笑 セールだったのかもしれません。
レストランやカフェで飲んでももちろんいいですが、節約するならばスーパーでの購入をお勧めします。後述のセントジュリアンズの西、シウィーイ地区にある「Greens Supermarket」が、マルタで一番おすすめできる大型スーパーなので、お得にビールを含め、食品類のお土産購入がしたい場合は「Greens Supermarket」へ足を延ばしていくことをおすすめします。
マルタの至る所に生えているサボテン。
スーパーに行くと、サボテンリキュールなるものが売っています。
100mlで4ユーロ強
こちらは500ml。11ユーロ弱
アルコール度数は21%と少々お高め。マルタの人たちは、サボテンリキュールを食前酒、あるいは食後酒として飲むことがあるそうです。味は甘くて、フルーティ…だそうです(私は飲んでいません笑)。ワインやビールは重たいし、お土産にちょっと…という方はお試しあれ。
尚、上記画像の価格はバレッタで一番大きなスーパー「Is-Suq Tal-Belt」のものです。
セントジュリアンズの西、シウィーイ地区にある「Greens Supermarket」の方が総じて安いので、そちらで買えばもう少し価格は抑えられます。
マルタ島やゴゾ島では、天然素材のせっけんが作られています。
『100%オーガニックの手作り』が売りのようで、女性の方にお土産として好まれています。
こちらのオーガニックソープですが、街中のお土産屋にはおいてないこともあります。ゴゾ島のビクトリアにある「House of Gozo」には置いてありましたが、石鹸目当てであれば、間違いなくスリーマ地区にある「Soap Café」に寄るべきです。
マルタのオーガニックソープ専門店で、もしも自分が石鹸を買うつもりなら絶対行った方がいいなーと思っていたので。もしご興味がありましたら上記GoogleMap情報を基に、立ち寄ってみてください。
アクセサリー
[銀細工(フィリグリー) / WearableWoodArt]
マルタを代表する伝統工芸品である銀細工「フィリグリー(filigree)」。その歴史は16世紀頃に始まったとされています。
細やかな細工は見事の一言。マルタ騎士団の象徴である”マルタ十字”をかたどったフィリグリーを始め、様々な模様や形の銀細工が売られています。
値段もものによってピンキリというところですが、イヤリングで一番小さく安いもので、8ユーロ程度。平均では25ユーロ程度で入手ができます。
日本でも輸入業者が扱っており入手自体は可能ですが、マルタの現地では、ものによっては1/3~1/4程度の価格で購入することができますので、興味がある方はぜひ購入をご検討ください。
尚、私は買わなかったので、どのお店がお得…というのは申し上げられないのですが、街中には多くのフィリグリーショップがあります。すべて一点ものなので、たくさんのお店を見て回って、お気に入りを探してくださいね。
因みに、私がマルタで見つけたマルタ産のアクセサリーで気になったのは、銀細工ではなく…、日曜の朝に行った『マルサシュロックの朝市』で出店されていた、こちらのお店。
Wearable Wood Art
【Instagram】https://www.instagram.com/wearablewood/
“ユーカリの木”や”天然サボテン繊維”などと樹脂から作られたアクセサリーだそうです。日本語でこちらを紹介している記事は見つからないので、本邦初公開かと思います。
公式サイトにある通り、”☀️Handmade in sunny Malta(太陽が降り注ぐマルタで手作りしているよ)” だそうで、マルサシュロックの朝市でマルタの燦然たる太陽に照らされ、輝いていました。樹脂の中に貝殻を閉じ込めたものなどもあり、見た瞬間、素直に「綺麗だな」と思いました。
お値段も20~30ユーロのものが多く、手が出せる範囲かと。自分用にもいいかと思います。2024年時点で実店舗はなく、毎週日曜にマルサシュロックでやっている朝市でのみ、実物を見て購入できるようです。ご興味があれば、是非。
マルタは島国ですが、ワインまでも作っています!
事前調べ&地元のマルタ人の方曰く、有名どころは以下の2銘柄のようなので、迷ったらどちらかをご購入すればよいかと思います。
白ワイン:Isis (アイシス)
ワイナリー【MERIDIANA WINE ESTATE(メリディアーナワインエステート)】から出ている、マルタ産のシャルドネから作られた、こちらの白ワイン。
”新鮮で自然なトロピカルフルーツの風味が特徴”と公式では紹介されています。
「Greens Supermarket」でこちらを購入しましたが、レジを通すときに40代くらいの女性の店員さんが、“Oh, Good choice! This is the best local wine.(良い選択だ。こいつぁ、マルタで一番のワインだぜ!)“と、わざわざ話しかけてきてくれたので、マルタ産のワインの中では間違いなく美味しい白ワインなのだと思います。
赤ワイン:Gran Cavalier(グラン カヴァリエ)
騎士(Cavalier)という名を冠している、いかにもマルタらしいボトルデザインのワイン。
“手摘みの高級なメルロー種のブドウから造られたフルボディ(コクが深く濃厚で力強く、重みや渋みがある)のワイン。フレンチオークの樽で巧みに熟成されたこのワインは、ボトル内でさらに熟成され、その結果、絶妙なマルタのメルローが生まれます。プラムとカシスの暗い重々しさに支えられた古典的な甘い葉の香りがたっぷりと漂います”
って書いてあります。2021年のボトルには。笑 2020年はシラー種のブドウが主に使われているようで、年によって大分味に差がありそうですね。
私はまだ買って帰ってからまだ飲んでいませんが、ネット上には「樽の味が口いっぱいに広がる」という海外の方のコメントがあるので、そういう渋めのワインが好きな人はいいと思います。
お値段は両銘柄ともに、18~20ユーロ程度(3000円~3500円程度 ※170円/ユーロ換算)です。
※「Greens Supermarket」が17.64ユーロ < 空港免税店が19.5ユーロ < 街中(バレッタのウェルビーズ)では20ユーロ でした。
マルタのスーパーには、マルタ産以外のワインも多く陳列されています。また、マルタ産のワインの特設コーナーであっても、使われているブドウがマルタ産でなかったりします。純マルタ産のワインかどうかの見分け方は簡単。以下のどちらかの表記がラベルにあるかどうかを見ればよいです。
D.O.K.(Denominazzjoni ta’ Origini Kontrollata)
マルタ島、またはゴゾ島のどちらかの、原産地を絞ったブドウのみを使用したワイン。
I.G.T.(Indikazzjoni Geografika Tipika)
マルタ島内の複数の産地、ゴゾ島内の複数の産地、あるいはマルタ島とゴゾ島 両方のブドウをブレンドしているワイン。
自然豊かなゴゾ島のハチミツは、とても濃厚な味わいがすることで知られており、お土産に買って帰る人が多いです。
…という情報を、私はマルタに渡る前に仕入れていたので、試食の機会に期待をもってなめてみましたが…おいしい!まるで、いつも食べているハチミツのようだ!笑
(棒の先に付けた少量しか舐めてないので、正直、巷で言われるほどの違いは感じられませんでした)
スーパーにはブレンデッドのマルタ産ハチミツが並んでいます。
ゴゾ島の自然のミツバチが集めたハチミツ、「ワイルドハニー」を手に入れたいのであれば、日曜限定のマルサシュロックの朝市や、ゴゾ島のお店に行くしかないです。
…と思っていたのですが、わたくし、適当にぶらぶらと散策していて見つけました。
マルタ島内のバレッタからほど近くの街で、ゴゾ島のワイルドハニーを売っているお店!
お店については、記事下方でまとめて記載します。
先にチェックしたい方はこちらをクリック!
ゴゾ島の主要観光スポットの一つ「ソルトパン」。
この塩田でゴゾ特産品の”塩(GOZO SEA SOLT)”が作られているのですが、その製造方法は一般的な”人工的に海水を煮詰める”といったものではありません。
『海岸の岩場を格子状に削り、その窪地に溜めた海水をマルタの灼熱の太陽により蒸発させることで塩を得る』という、とても原始的・かつ伝統的な方法で塩が作られており、化学処理がされることがなく、また一切の添加物は入っていないことが、多くの人々から評価をされています。
塩は主に6月~8月の夏季に収穫されます。地中海の栄養豊富な海水からつくられた塩は、非常にコクがあるとしてマルタを訪れる人々の間で人気なんだとか。
帰りの飛行機で荷物を預けた際、スーツケースをブン投げられたとしても破損の恐れがない塩は、お土産にも最適です。
バレッタをはじめとするマルタ島の街中でも、ゴゾの塩は売っているには売っていますが、ソルトパンに訪れた際には是非、生産者直売のフレッシュな塩を手に入れましょう。
因みに、ゴゾ島のソルトパンにあるお店に置いてあるのは、ナチュラルな塩のみ。
“マルサシュロックで毎週日曜に開かれる朝市に出店する露店”や、この後ページ下方でご紹介する”ゴゾの特産品ショップ“では、ゴゾの塩をベースに「レモン塩」「燻製塩」「ハーブ塩」などアレンジした”フレーバーソルト”も売っています。価格も2~10ユーロ程度なので、お土産に是非。
「1つ2ユーロだとしても、塵も積もれば山となる…。ばらまき土産としては高いでしょ!」と感じる方もいるかもしれません。こちらの塩ですが…ここだけの裏技小話…。
ということで、飽くまでも一つの提案としてのコメントでした。
いいアイデアだと思うんですけどね。
バラマキ用のお土産の話が少し出ましたが、その話をしたいと思います。
これまでご紹介してきたお土産候補ですが、お気づきの通り、『塩』以外はどうにも会社の同僚へのお土産など、多数の人に配るのは経済的にも不向きかと思います。
じゃ、「ばらまきのお土産はどうするの?」っていう話ですよね。
結論を言ってしまいます。
スーパーで、イタリア産やスイス産、ドイツ産の個包装のお菓子を買うべし!!!です。
いや、勘弁して下さい。納得してください。探したんです。
結論、無いです。「マルタ特産」の「みんなが喜ぶ」、「単価の安い」お土産なんてものは。
未来に作られるかもしれませんが、少なくとも現代には存在していない認識です。
※候補として一応「Twistees(ツウィスティーズ)」というマルタ産のスナック菓子がありましたが、嵩張る&ただのスコーン…そして経験上、袋包装のお菓子はスーツケースで持って帰ると高確率でグシャリと潰れるので、持ち帰り難易度が高いです。
家でスーツケース開けたら、ツウィスティーズがTwistを通り越してScrap的な、スクラッパーズというお菓子に変わっていて、お土産として渡すには失礼な感じになりそうなので、無難に直方体の箱に収まった、比較的潰れなさそうなお菓子を買うことを私はおすすめします。
(”チョコ”とか、”クッキー”とか、意外と割れない”ウエハース”とか…20ピース 3ユーロとかで売っています)
「マルタってさ、小さい国だから手頃なマルタ産のお土産がなかったんだよね。変わりにすぐ近くのイタリアのお菓子買ってきたよ!笑」
で、良いと思います。悪い心証を持つ人はいないでしょう。それだってマルタの特徴を表していますし、立派なみやげ話になります。
ユーロ硬貨もお土産になります。
「旅行の余ったお金をばら撒きましょう!」とかアホなことを言っているわけではありません。
ご存じない方もいらっしゃるかと思いますが、ユーロコインって発行国によって、裏面のデザインが異なるんです。そしてなんと小国ながら、マルタ発行のコインもあります。それがこちら!
このマルタ国発行のユーロ硬貨は、「1ユーロ硬貨」と「2ユーロ硬貨」があるのですが、もともとの発行枚数が少ないことから、その道ではレアコイン✨として知られています。
マルタで手に入れられたら超ラッキー。人にあげてもいいですが…旅の思い出に、ご自身で大切にとっておくことをおすすめします。
以上、お土産アイテムのご紹介でした。以下、マルタでおすすめのお土産ショップについて述べたいと思います。
ここからは、「マルタ島」「ゴゾ島」それぞれのエリアについて、”結局、各種お土産はどこで買うのがお得なのか?”、”どの店で何が手に入るのか”をご紹介していきます。
マルタ島
セントジュリアンズの西、シウィーイ地区にある「Greens Supermarket(グリーンズ スーパーマーケット)」。
入口の外観から受ける印象とは裏腹に、地下2階建ての広い売り場を有する、マルタで一番おすすめのスーパーマーケットです。大型店舗なだけあって、薄利多売での商いをしているのでしょう。バレッタで一番大きいスーパーである「Is-Suq Tal-Belt」や、マルタに複数店舗を展開している「ウェルビーズ」と比べ、総じて5~10%は安い印象です。基本的に、バラマキ土産と酒類は、ここで買うのが一番お得です。
1階は生鮮食品がメイン。
“フルーツ”や”野菜”、”総菜”に”ヨーグルト”といった、買ってすぐにでも食べられるものと、新鮮な海産物や、冷凍食品などが売っています。
因みに私は買いませんでしたが、寿司も売っていました。マルタは、日本にもマルタ産の本マグロが多く輸入されているくらい漁業が盛んな国なので、シャリはわかりませんが、少なくともネタは信頼して良いと思います。日本食が恋しくなったらどうぞお試しあれ。
申し分ない広い売り場です
旅行者で買う人はいないと思いますが、新鮮な海産物
そして、地下フロア。
お土産になりそうなものは大体、地下フロアにあります。ワインやビール、ウイスキーといった”酒類”、”お菓子”、”調味料”、”日用雑貨”などですね。
特に酒類のコーナーはとても充実していました。
ワインは産地ごとの特設コーナーがあるので、マルタ産ワインを探すのに苦労しなかったのが良かったです。記事の中でご紹介した”Gran Cavalier(グラン カヴァリエ)”と”Isis (アイシス)”もこちらに置いてあります。もちろん他にもマルタ産のワインは沢山あるので、各銘柄を見比べてご自身が気に入る1本を探してみてください。
※因みに、”Isis (アイシス)”を「マルタ産で一番のワインだよ」と教えてくれたのは、ここGreens Supermarketの店員さんです。
“Wine from Malta(マルタ産)”コーナー
サントリーやNIKKAのジャパニーズウイスキーも
【所在地】Uqija Street, Ibragg, Is-Swieqi SWQ 2333 |
【最寄りバス停】Pembroke Park & Ride 1(または 2) (バス停から徒歩3分弱) |
【営業日】月~日曜:7時00分~0時00分 ※休日は 聖金曜日(2024年は4月18日) / クリスマス (12月25日) / 新年(1月1日) のみ |
バレッタ東の対岸に見える「スリーシティーズ」。
“ヴィットリオーザ”、”セングレア”、”コスピークワ”という町がある3つの半島からなるエリアを指してそう呼称されています。
3つの半島のうち、真ん中に位置する”ヴィットリオーザ”地区は、元々は”ビルグ(Birgu)”という小さな漁村でしたが、16世紀前半に聖ヨハネ騎士団(マルタ騎士団)がマルタ島を本拠地とした際に、オスマントルコ帝国との戦いに備え、ビルグに巨大な防衛砦 “聖アンジェロ砦”が築いたことで、街の様相は一転。現在のような姿になりました。物々しい歴史的背景がある”ヴィットリオーザ”地区ですが、現在は古い街並みや路地が素敵な閑静な観光地となっています。
そんな街の教会、”聖ローレンス教会”の足元に身を寄せるように慎ましく店舗を構えている、ゴゾ島 特産品を扱ったショップ「Gozo artisan food (ゴゾ アーティザン フード)」。
できたばかりのお店には見えませんでしたが、2024年5月時点で、GoogleMapに1件の評価もついていないこちらのお店…。入ってみると、きちんと営業しています!
キーホルダーや文房具などの雑貨、ゴゾのハチミツなど特産品が並ぶ
階段の裏に位置する空間に、ゴゾ島の塩が置いてあります!2~3ユーロ/袋
・観光の時間が少ないので、ソルトパンや、ゴゾ島自体の観光を諦めている…
・マルタ島でゴゾのグッズを取り扱っている店舗に行きたい!
【所在地】84 Triq San Lawrenz, Birgu, |
【最寄りバス停】「Riche」、「Bormla」、または「Zejt」 (バス停から徒歩10分弱) ※Google Mapのルート検索では「Birgu Centre」が最寄りとなりますが、私がバレッタから2番のバスで向かった際、「Riche」で折り返して「Bormla」まで戻ってしまったので、注意が必要です。 綺麗な景色の場所なので、不安であれば最初から「Bormla」で降りて歩いて散策がてら向かうことをおすすめします。 |
営業時間:不明 ※ただし、筆者が訪れた18:00過ぎに店仕舞いを開始していたので、~18:30頃閉店のはず |
バレッタからバスで40分ほどの地にある”マルサシュロック”という港町。この港では毎週日曜日、”サンデーマーケット”という市が開かれ、港の西岸が露店で埋め尽くされます。上記MAP画像の青点線の区間、港の西岸側の約500mもの区間にテント(露店)が立ち並び、マルタ島やゴゾ島の特産品が一堂に会する大チャンスとあって、マルタに滞在している観光客が押し寄せるのです!(かくいう私もその一人…笑)
マルサシュロックの朝市で売っているもので、目に留まったアイテムは以下のような感じでした(海産物など、お土産にならない食品を除く)。
・プリントシャツ(マルタ十字などの観光客向けデザイン)
・マルタレース ※特産品
・Wearable Wood Art
・コースター/鍋敷き、ミニマグなどの食器
・各種スパイス
・マルタ産ハチミツ ※特産品
・ゴゾ島の塩 ※特産品
・サボテンのジャム ※特産品
※ネット上で1ユーロ/袋と紹介されていたゴゾの塩(フレーバーソルト)は、私が訪れた際は3ユーロ/袋で安くありませんでした。
毎週日曜:7時~13時頃 ※店舗による |
ゴゾ島
ゴゾ島の中心地”ビクトリア”にある観光スポット、”ゴゾ大聖堂”と”聖ジョージ教会”。そのちょうど中間地点の広場に店を構えているのが、こちら『House of Gozo(ハウス オブ ゴゾ)』というギフトショップ。
マルタを訪れた芸術家がその美しさに惚れ込み、2017年に開業したお店。
店内にはマルタ島、ゴゾ島、コミノ島の景色や、多くのランドマークからインスピレーションを得て作製された「ポストカード」や「メモ帳」、「ポスター」など、かわいらしい雑貨が並んでおり、特に女性のお客さんに人気があるようなアイテムが沢山ありました。オーナーが作っているのかは不明でしたが、オーガニックソープなども売っていました。店内も可愛らしい感じだったので、お近くにお立ち寄りの際はお店に入ってみることをおすすめします。
【所在地】28 Triq Sir Mikelanġ Refalo, Ir-Rabat Għawdex |
【最寄りのバス停】「Victoria Bay」など。(バス停から徒歩5分) |
【営業時間】月~土曜:10:00~17:00 / 日曜:10:00~14:00 |
ソルトパンに面した道路沿いにある、老夫婦が営んでいる「ゴゾの塩の直売所」。店内はとても狭く、雑多に塩のパッケージが山積みになっています。
店に立ち入った瞬間、椅子に並んで座った老夫婦と正面から対峙する形となり、(…買うんだよね。塩。)という無言の圧を…可愛らしい老夫婦から感じる素敵なお店。笑
おじいさんから「隣の部屋を見て写真撮っていいよ。塩の倉庫だよ」と言われたので覗いてみました。そこには山積みの塩。塩の収穫は主に6月~8月の夏季に収穫されるそうなので、7月~9月とかにはきっとこの部屋いっぱいに塩があるんだと思います。
夏場の最盛期には、道路にパラソルを差して出店スタイルで塩を売るようですが、私が訪れた日には、サンプルの塩の入ったかごが無造作に表に置かれているのみで、出店はありませんでした。直売所は安いイメージでしたが、塩の値段は少しお高め?に感じました。直径5cm×高さ3cmほどのカップに入った塩(多分~50g程度)が2ユーロ。私が訪れたのは4月末であったので、残りの塩が少なく高かったのかも…。恐らく時期によって価格が変わると思われますので、飽くまでもご参考まで。
こちらもソルトパンに面した道路沿いにある、「ゴゾの塩の直売所」。道路から岩肌を削るように延びる斜面にある洞窟に店を構えいています。にこやかなマルタのおばさまが店頭に立っています。
こちらも「Natural Xwejni Sea Salt Shop」と生産者は違えど、売っているものは「塩」そのもの。ただ、私が訪れた際にはこちらの方がお値段が安かったので、私はこちらでお土産のゴゾソルトを手に入れました。※値段はページ上部の「ゴゾの塩」で写真と共にご紹介した通り、[200g] 3ユーロ。400g+おまけ20gで6ユーロという感じでした。
【所在地】ソルトパンと同じです。2つの直売所は30mほどで隣り合っています。 |
【最寄りバス停】「Xwejni」 (シュウェイニ) ※最寄りは「Xwejni」バス停ですが、ソルトパンの丘の上にあるバス停「Mhelhel」から20分強の徒歩でも行けます。「Mhelhel」から歩いていくと、ソルトパンのあるシュウェイニ湾が一望できる絶景が望めますので、若干の体力と時間があればこちらからのアクセスが個人的にはおススメ。 |
最後に、忘れないように一応書いておきます。
日本帰国時の酒類(アルコール度数は関係なし)の国内持ち込みの免税範囲は、成人※一人当たり【3本(760ml/本換算)】までです。
※20歳未満は免税対象外です。
以上、マルタのお土産について、ご紹介でした。
如何でしたでしょうか。この記事が将来マルタを訪れる皆様の、お土産購入に役立つことを祈ります!
今回はここまで。最後まで読んで頂き有難うございました!