スロベニア共和国の首都「リュブリャナ(Ljubljana)」。
首都としてはこじんまりとしているものの、”竜の橋”や”リュブリャナ城”など、それなりに見どころのある整然とした街です。
スロべニア自体が、まだまだ日本人にはあまり馴染みのない国であることに加え、人気観光地である隣国・クロアチアからの日帰りバスツアーが組まれていることもあり、空路でリュブリャナを訪れる日本人は少ないのが実態です。今回、実際にリュブリャナ空港から市内へ移動したので、今後リュブリャナ空港をご利用される日本人の方のために、こちらに空港から市内へのアクセス方法を、記録として残しておきたいと思います。
リュブリャナ空港へ
スロベニアのリュブリャナ空港へは、ヨーロッパ各地の主要都市からそれなりの便数が飛んでいます。日本から行きやすい空港では、フランクフルト、ミュンヘン(ドイツ) / パリ(フランス) / イスタンブール(トルコ) が挙げられますが、今回筆者は、フランクフルト空港からリュブリャナ空港行きのフライトに搭乗しました。

2席×2列の小さな機材。ほぼ満席でした

到着時の様子。他の機体はほぼ見当たらない。まるで日本の地方空港のよう…
決して大きな空港ではないリュブリャナ空港。ただ、国際空港だけあって車のディスプレイなどもあり、小ぎれいな感じでした。

空港の目の前には美しい山々がそびえる

手荷物受取所。レーンは2つだけ。
空港から市内へ
本題ですが、リュブリャナ空港からリュブリャナ市内へ行く方法は、主に3つあります。
尚、筆者が事前に比較検討し、実際利用した結果をお伝えしますが、断然「③路線バス」がおすすめです。ただ注意事項があるので、下記をお読みの上、旅のスタイルに合わせて市内への行き方を選んでみてくださいね。
※尚、筆者は路線バスしか利用していません。その他の情報は参考扱いとしてください。
市内までの所要時間目安:30分程度 / 料金目安:42ユーロ前後
➡スロべニアは基本的に流しのタクシーはほぼいません。空港のタクシー乗り場にタクシーがいない可能性もあるので、そもそも予約なしでタクシーに乗ろうという魂胆は捨てた方がよいです。
予約はこちらのサイトからできる模様ですが、リュブリャナ空港から市内を検索すると42ユーロなどという高価格が出てくるので、そもそも一般的に選択肢としてとりえないです。
金があまってしょうがない…という、もの好きな方はどうぞ。(市内まで所要30分ほど。後述②、③よりも5~10分、早くは着きます)
市内までの所要時間目安:30~35分程度 / 料金目安:10~15ユーロ
➡利用者の口コミは上々の模様。GoOpti社を筆頭に4社ほどが運行している。
空港のターミナルBにあるシャトル販売所でもチケットを購入できるが、予約者が優先の為、利用する際は事前予約をしていくと安心。

GoOpti社のホームページ(https://www.goopti.com/en/)にて、出発地に”Ljubljana Airport (LJU), Ljubljana, Slovenia”を入力し、到着地に滞在予定のホテルを入力、その後日付時刻を選択すると料金が表示されます。※ピックアップ時間は送迎前日にSMS とメールで通知される、とのこと。
料金はシーズンやホテルの位置によって異なりますが、大体片道10~15ユーロ程度。
市内までの所要時間目安:40分程度 / 料金:[平日]3.3ユーロ、[土日祝]1.3ユーロ
➡最後にご紹介するのは、路線バスを利用して市内にアクセスする方法です。今回、筆者は路線バスでリュブリャナ市内へ向かいましたので、少し細かくご紹介します。
路線バスは、arriva社※によって運行されています。写真の通り、青い外装のかわいらしいバスなので、バスが来たら一目でわかります。
※筆者は旅行中”アライヴァ”だと思ってバス利用していましたが、正しい読みは”アリーヴァ”の模様…恥ずかしいっ!笑
バスの時刻表
空港から市内までは、30分おきに1本バスが出ています。時刻表はリュブリャナ空港公式サイトにもリンクが張ってありますが、こちらのページ(Brnik/airport Ljubljana ⇒ Ljubljana AP)から検索してください。
※リュブリャナ市内(駅前)から、リュブリャナ空港まではこちら。
料金について
料金は平日と土日祝日で異なります。平日は3.3ユーロ/人。土日祝は、なんと破格の1.3ユーロ/人 です。前述のタクシーや空港シャトルと比べると大分安価に市内まで移動できます。筆者はちょうど土曜日に利用したため、1.3ユーロ/人で乗ることができました。
バスのチケット(支払い)
バスのチケット売場は空港にはありません。バスに乗る際に、運転手から直接購入します。
行き先を伝える際は、”リュブリャナ シティ”、もしくは”リュブリャナ ステーション”どちらでもOKです。
支払いは現金のみ です。クレジットカードは2025年現在、まだ使えません。バス代だけでもいいので、事前に現金ユーロを少額準備して行きましょう。

バス停の位置
路線バスのバス停は、到着ロビー(手荷物受取所)から出て、横断歩道を渡ったすぐ目の前にあります。




荷物について

収納スペースはさほど大きくはないので、早い者勝ち。乗りきらない場合、次のバスを待つことになります。

先に誰かがバス停にいたとしても、全員が”我先に”と到着したバスに群がります。日本の感覚で「お先にどうぞ、どうぞ」などとやっていると、荷物を置くスペースが無くなってしまうので、”郷に入っては郷に従え”の精神で、頑張って荷物スペースを確保しましょう。
ブレッド湖はとても風光明媚な場所なので、リュブリャナに旅行される際は、是非ブレッド湖も旅程に組み込むことをおすすめします!