自転車日本一周 カテゴリ別ランキング
2010年、自転車で日本一周をした際の各ランキング
😂感動ベスト3
あの瞬間をもう一度。
第57回 さっぽろ夏まつり
昔、飛行機で家族旅行で訪れた札幌。飛行機で来た地に自転車で辿り着いたという感動もひとしおながら、丁度到着日は「第57回さっぽろ夏まつり」期間真っ盛り。
カプセルホテルに自転車を置いて、シャワーを浴びて、大通公園に繰り出しました。
連日長距離を走行して疲弊した体に響く太鼓の音、民謡の唄声、活気のある屋台、楽しそうな人々、いい笑顔の海外からの観光客。
大通公園の芝生に寝転がり、祭りを眺めながらサッポロクラシック!
東京出発からの9日間を振り返り、旅っていいなぁ…と、しみじみと噛み締めました。
私はこの日から完全にSAPPOROびいきになりました。サッポロビールこそ至高。ありがとうSAPPORO。
坂道を下った先には、空一面の夕焼け(秋田県 男鹿半島)
秋田県 男鹿半島の入道崎という岬が、灯台と夕陽の名所だというので寄ってみました。
青森方面から南下し、男鹿半島のルートへ分岐した後、地味にアップダウンを繰り返す道になり
(嫌な道だな…秋田市内にまっすぐ向かえば良かった…)と、すぐに後悔しました。
ただ、途中で引き返すわけにもいかず…我慢して走っていると、また緩やかな登り坂が…頂上は鬱蒼とした木に覆われた場所。そこから一気に下り坂に。
登り終えた溜息をつきながら、勢いよく坂道を滑り降りていくと一気に視界が開け、眼前に入道崎の夕焼けが一気に広がりました。
壮大な夕焼けに向かって、自転車で勢いよく風を切る気持ち良さ。感動的でした。
温泉&波の音を聞きながらの野宿(和歌山県 白良浜)
自転車日本一周旅行をする3年前、夜行バスを使った和歌山県一人旅で、白浜(白良浜)に訪れました。
海水浴のオフシーズンに訪れたため、白浜には人がほとんどおらず。地名通りの一面の白い砂浜を独占し、座って波音を聞いていました。
そして、「とても良いところだなー、また来たいな…」と。
なので、自転車旅行をする際には、また白浜に必ず寄ろうと思っていました。
自転車旅行で和歌山県入りしてから、どうにも「早く白浜に行きたい!」という気が急いてしまい、陽が落ちてからも走行を継続。
そして東京の自宅を出発してちょうど1週間、夜八時半についに自分の力(自転車)で白浜に辿り着く事ができたのです。
到着時は感動して涙ぐみました。
知らない場所に行くのはもちろん楽しいですが、過去に旅した場所に行って「ここでこうしたな~」と振り返ると、当時の自分に会えたような気がして、なんとも言えない気分になります。
(ここまでは良かった)
ただ、無事着いたのは良いものの、2月上旬の夜9時前。
風も出ており浜辺はめちゃくちゃ寒かったので、どこかに泊まろうと思いました。
しかし、白浜周辺の宿を探した結果、、オフシーズンなのに空室はほぼなし!ウン万円の部屋だけ空きありという状況。。。
宿に泊まるのは無理だ、と断念。
先に進んで安宿を探すのか、野宿するのかの2択でしたが、せっかく念願の白浜に来たので、浜辺の小屋という最高のロケーションで一夜を明かすことにしました。
温泉に浸かって、思い出の白浜の海の音を聞きながら眠る。
最高ですね!!
という幻想を抱いた結果、一晩中寒さに震え、ろくに眠ることもかなわず。
寝不足のまま翌日走り、死にかけるのであった。
😊走ってて楽しかった道ベスト3
この道を行けばどうなるものか。迷わず行けよ、行けばわかるさ!
自転車日本一周完遂間近、自宅まであと5キロの道
総走行距離が大台の10000kmを超え、残すは最終日、地図上の目測で100kmの行程。
国道4号を東京方面へひたすら南へ。
荒川を渡ると見えたのは、建築中の東京スカイツリー。出発前より少し背が伸びたかな。
浮かれて上野公園に自転車で乗り入れてみたり。そして、九段下⇒外苑前⇒渋谷…電車での移動で見慣れた町を抜け、地元へ。
小さい頃に通った小学校の通学路を通り、自身の成長を実感しながら、遂に帰還。
最後の自宅まで5km付近からの見慣れた道を走った時の気分は、まさに『凱旋』。
自分が世界を救った英雄のような感覚でした。
因みに最終日の走行距離は99.55km。
アプリなどで計測していたわけではなく、紙媒体の地図上の目測を以て、”100km残し”となるよう最終宿泊地を決めていましたが、ドンピシャでした。自転車旅行で積み上げてきた感覚が、能力としていかんなく発揮されたということで、密かに嬉しかった。という”有終の美”の思い出 笑
ここはどこ?異世界ワープ体験(北海道 浦河町)
その日、朝から濃霧に覆われた道南。
襟裳岬を観光後、その日は他に目星をつけていた観光地もなく、移動距離を稼ぐため
海岸線をひたすら北西に向かって走っていました。
黙々と走っていたら
いつの間にか突然、整然とした街に景色が一変。
走りやすい綺麗な道路に、先程までの荒涼とした景色と打って変わった綺麗でオシャレな家並み。
でも車は走っておらず、人影が見当たらない。
(ここはどこなんだ。なんなんだ…ボーナスゾーンか?!)という不思議な感覚に陥りました。
…オチはありません。浦河町という普通の町でした。笑
ただ、浦河町の「わが町紹介」という記事によると、一部地域に”まちづくりルール(建築協定)”を定め、建物の形状・色彩、看板、オープンスペースの統一などを行ったことで、理想の歩行者空間を実現したとあります。自治体が街づくりを頑張った結果、自分が驚く結果になっただけですね。
※ボーナスゾーン(浦河町)の入り口(Google マップ)
しまなみ海道(広島県~愛媛県)
月並みですが『サイクリストの聖地』のしまなみ海道は、やはり走っていて楽しかったです。
サイクリングロードを設けているため、道路の走りやすさもさることながら、何と言っても瀬戸内海の風光明媚な景色を楽しみながらの走行。
全国屈指の道ですね。
しまなみ海道をもう一度走りたくて、2013年に日本で初めて高速道路を封鎖して行われた「サイクリングしまなみ」にも参加しました!
🍴ご当地グルメ ベスト3
節約旅行だったので、全然ご当地グルメ食べませんでしたが…
「一幸舎」の博多ラーメン(福岡県 博多)
博多で野宿するわけにもいかず。カプセルホテルに泊まりました。
ホテルの従業員の方に、近場のおすすめのお店を聞いて紹介してもらっていったのが、「一幸舎(博多一幸舎 総本店)」。
豚骨ラーメンなのですが、スープに細かい泡が立っていて、細麺によく絡む。おいしい。美味しすぎる。替え玉2回しました。
それからというもの、すっかり「一幸舎」ファンになり、京都旅行なのに、京都駅の「一幸舎」で博多ラーメンすすったりしてます。
「讃岐屋」の讃岐うどん(香川県 東かがわ市)
日本一小さい県、香川県。
せっかくだから、うどん食べたいなーと思っていたのですが、あっという間に香川を抜けて徳島県に突入しそうになり、慌ててお邪魔したのが、香川県最東端のうどん屋「讃岐屋」さん。
シンプルに、釜上げうどんを頂きました。
やはり、東京で食べるうどんとはコシが違う。こんなにシンプルな食べ物なのに、ここまで違いが出るのはすごいと思う。うどんは安いし、おいしい。香川県入りした時からもっと食べればよかった…と後悔しました。
テントで食べるコンビニの弁当とビール
ご当地グルメランキングとはいったい…笑
3位にコンビニ飯かよ、というところですが、ランキングからは外せません。正直、シチュエーション含めれば第1位です!
特に北海道限定、セイコーマートの弁当は安いうまい。感謝しかありません。
自転車旅行で一日走り回ってへとへとになっているところ、テントの中で食べるコンビニ弁当+ビールの美味しさといったらありません。もうあの感覚は病みつきです。
特別疲れた日は生ビール。北海道ではクラシック生!
テント設営という最後の一仕事を終え、一日を振り返りつつ、明日の予定を立てつつのビールよ。
もう最高。言葉はいらない。
😲ビックリ人間 ベスト3
『東京から来ました』(山口県 岩国市で遭遇)
(ごめんねっ)
という男の子。
岩国錦帯橋で遭遇した自転車旅行者なのだが…ヒョウ柄パンツ&ロングコート&ロードバイクという出で立ち。そして荷物が…リュック一つのみ。リュックがでかい。
重そうなリュックを背負って錆びたチェーンを「ギーコ、ギーコ」といわせて走っていた。
潤滑油を持っていないとの事だったので、チェーンに油をさしてあげましたが、彼は無事に目的を果たして帰れたのだろうか…
色んな旅のスタイルがあるな…と思いました。
いい意味で。
仙人(高知県で遭遇)
高知県で見かけたお遍路さん。リヤカーにてんこ盛りの荷物を搭載し、荒縄で背中に荷物を括りつけ、腰からいくつものビニール袋をぶら下げ、白装束に菅笠をかぶり、白髭を蓄え、杖をつき、勇ましく山道を行く。その姿はまるで…仙人の如し。
ロードレーサー(全国の峠で遭遇)
彼らは急勾配の山道もぐんぐん登っていく。荷物がないとはいえ、凄まじい脚力。恐るべし。
💗ピンク色の思い出 ベスト(ワースト)3
ちょっと…アレなカテゴリの経験。
ビデオのタイトル(兵庫県 姫路市 某カプセルホテル)
姫路駅前。カプセルホテルとサウナ(銭湯)が一体となっている、今時は珍しい昭和レトロなカプセルホテルに泊まった時のことです。
大半のお客さんはカプセル利用ではなく、銭湯目的で来ている常連のように見受けられました。
地元のサラリーマンと思しき方々や、ヒマそうなおじさん方で館内は賑わっていたのですが、
風呂から出たおじさんたちが、休憩所で集まって何かを待っている。
「ビデオ上映 19:00~」
(あー、何か映画とかやるのかな。)
「女体解剖」
(・・・)
当時二十歳の若造は、直球かつサイコなビデオタイトルと、おじさんたちが集団でエロビデオを見る異質な構図を想像し、恐怖に震えあがり、その場から逃げました。
主人公(長崎県 佐世保市 S旅館)
長崎県で吹雪に見舞われ、昭和レトロな安宿に転がり込んだ時のこと。
(この宿でちょっとした不思議体験をするのだが、それはまた別のお話…)
その宿は1階から2階への階段の踊り場に、漫画コーナーがありました。
風呂から上がって部屋に戻る際、何か漫画を持っていこうと本棚を眺めていたのですが…
建物の昭和感そのままに、置いてある漫画がことごとく古い。
もういいや…と思い、部屋に帰ろうとしたその時
1冊の ピンク色のオーラ を放つ漫画が、20歳の青年の目に留まりました。
(…まぁ、別に読みたくなかったですけど?他に読む物もなかったし、消去法というか。
しょうがないから 読んでやるか っていう、そういう感じです 笑)
一応ストーリーを報告すると、片田舎の街に住む青年たちが、海水浴に友達数人で遊びに行って、色々ハプニングとか起きる。で、そのうちの二人がにゃんにゃんチョメチョメするっていう、内容でした。
この漫画のいいところはですね、
偶然、主人公が、ぼくの名前と同じだったところですね
以上
該当なし
☠もう走りたくない道 ワースト3☠
仏ヶ浦~大間港の山道(青森県)
この道を「夏にもう一度走れ」と言われたら100万円積まれても断固拒絶します。
ここは坂道が辛いのではありません。
仏ヶ浦観光のため、自転車を置いて観光をしました。
⇐独特の地形の岩場の仏ヶ浦。景色はとても良かったのですが、、
しばらくたって戻ってみると、自転車に複数の大きい虫がへばり付いているではないですか…!
こいつらです。
あちこちにスズメバチの巣があるようで、よく見ると無数のスズメバチが道路を横断するように飛び交っていました。
まず、自転車についているやつらをどうにかしないと、出発できない…!
少し様子を見ましたが、奴らは自転車から離れる気配はない。決死の思いで自転車をちょっと揺らしたりして、、奴らが飛び去った一瞬のスキを突いて自転車を発進!ところが…
追い払ったのと同じ個体なのか、別の個体なのか。
自分の周りを常に3匹ほどのスズメバチが円を描くように旋回しているんです。そして、上り坂で自転車のスピードが落ちると、その旋回の円がどんどん狭まってくるという恐怖・・・!アップダウンの続く山道なのに、スズメバチ包囲網により終始全力走行を余儀なくされました。
刺されたくない一心で、メンタルもフィジカルも限界突破です。
いつまでついてくるんだコイツら…と思ってよくよく蜂の動向を観察していたのですが、上述の通り『スズメバチが道路を横断するように飛び交っていた』その動線を自分が走行で遮ってしまうと、周りを旋回するようになる、というロジックのようでした。無数に飛び交ってますし、向こうの方が圧倒的に移動速度が速いので、突っ込んでくるのは避けられない…。
そして遂には、スズメバチと正面衝突です。
1匹のスズメバチが、飛んできた勢いのままフロントバッグの隙間にすっぽり嵌まり、ジタバタしているではありませんか!!
もうお互い(スズメバチも自分も)パニックです。
ヘタに救出しようとして怒りを買えば刺されますし…!
自転車が走ってる状態でそのままフロントバッグから奴が出てきて転がれば、自分の体の方に流れてきて刺されますし…!
もう詰んだと思いました。(結局、スズメバチが自力でバッグから脱出し、無事飛び去っていきました)
この時の恐怖を語り尽くすには、あと原稿用紙10枚分くらい必要ですが、もう走りたくない道ぶっちぎりNo.1です。
国道4号(福島県~栃木県)
国道4号。東京から青森までを貫く、割と走りやすい国道です。
福島~栃木あたりは特に田園地帯が続くのですが、夏の夕方に走ることはお勧めしません。
なにが嫌かって、シンプルに、このようにたくさんの虫が体当たりしてくるからです。
眼鏡かけてて良かった。
以上。
七子峠(高知県)
登り坂が大変ということではなかったのですが、この道を自分が走った時、かなりの数の野生動物が車にはねられて無残な姿で転がっていました。感覚的には3kmあたりに1匹くらい。
可哀想な事に車に轢かれて間もないウサギも見てしまいました。宙で固まった足がけいれんを起こしていて、ブルブル震えていて…脳裏に焼き付いてしまいました。見るに堪えません。
数キロ走るとまたいました。路上に延びる血痕。ウサギ。
数キロ走るとまたいました。路上に延びる血痕。猫。
山道を走る時は、看板が出ていなくても野生動物に注意してあげてください…。
☠死ぬかと思ったワースト3☠
E.T.体験(北海道 長万部)
北海道の長万部温泉で野宿して朝6時過ぎに走行開始。出発から20分ほどだったかな。。
いきなり鈍い衝撃と共に視界がブレて、(飛ん…でる?空と山が見える)と思ったら、次の瞬間には草むらにいました。
後方から来たトラックに、跳ね飛ばされました。
幸いにも右後方に積んでいたバッグ(主に衣類)が衝撃を吸収してくれて、少し左に傾いた乗車姿勢のまま、
E.T.を乗せた自転車が夜空を飛ぶようにきれいな放物線を描き、道路わきの草むらにダイブしました。
草むらが深く、立ち上がるための支えがなかったのと、突っ込んだ際に左に倒れてしまい、荷物満載の重い自転車が自分の上に乗る形になったため、這い上がるのに時間を要しましたが、道路が直線だったので、道路まで這い上がった際に、自分をひいたトラックが走り去っていく姿が見えました。
ひき逃げ!!!許すまじ!!
⇐着地点。草むらは、私&チャリによって無残にもなぎ倒された。
すぐに警察に電話をしました。
警察に電話するのは初めてだったので、ドキドキしましたが、”何があった”/”体は大丈夫か”/”場所はわかるか”/”ひいた相手はどうした(逃げた)”など
質問に淡々と答える形で、迷いなく通報できました。
ものの数分で現場に警察官の方が到着。
パトカーの中で話を色々しました(初パトカー乗車で内心そわそわ 笑)
やはり北海道を自転車で回る人は多いそうで、事故もたまにあるそうな。
人によってはタイヤに巻き込まれて…みたいなこともあるので、不幸中の幸いとのこと。
自転車もリアキャリアが歪みましたが、幸いにも自走可能。
飛んだ先にガードレールや電柱がなくて本当によかった。草むらじゃなかったらスプラッターなことになってました。。
当日はアドレナリンが出まくっていたのもあって、体は何ともなかったですが、やはり咄嗟に庇ったのか、翌日全身バキバキになりました。。
早朝の北海道は、見通しが良い幅広の道路でも、居眠りトラックがいるので後方注意です!
(※とりあえず自走できたものの、チェーンに負荷が掛かっていた模様です。後に田舎道でチェーンが切れ、立ち往生…。最寄り駅まで歩いて駅員に頼み込み、大きい町まで電車で自転車を搬送という事態になりました)
2月の低体温症 & ブレーキ分解・凍死寸前(和歌山県 御坊市~有田市)
冬季(西日本)の自転車旅行中、ウィンドブレーカーを着て走っていました。
天気予報は雨でしたが小雨程度ならウィンドブレーカーで凌げるので、無精してレインコート無しで走っていたのですが…突如として滝の様な雨に見舞われ、びしょ濡れに。靴も海に入ったような状態に。
そんな状態で2月の峠道に突入したんです。自殺願望者かと。
まず、低体温のせいか握力がほぼなくなりました。そして呪いの様に起こるメカトラ。
フロントブレーキが走行中に完全分解。十数メートルに渡りパーツをばら撒きながら、何とか停止したものの、土砂降りの中で小さなパーツを全て見つけて回収するのはほぼ不可能。修復不可能に。
続いて、パーツ捜索に時間を費やし体が冷え過ぎたためか、左膝が足がつけないほどに痛みだす。
何とかスピードを抑えつつ、リアブレーキ一本で進むものの、高所に来たことで一段と下がる気温。
追い打ちをかけるように、トラックが追い越す度に汚水の飛沫と凍える風を吹き付けてくる。さらに奪われる体温。手が完全に麻痺し、体感温度は言うまでもなく、死に至るレベルでした。
行くも戻るも峠の中間まで来てしまっていたため、最寄りの町まで15キロ。。
リアブレーキが逝ったら、翌日の朝刊に載るところでした
それでも何とか山を降りて、宿に逃げ込みました。宿帳に記入しようと思ったら、ペンは何とか持てたけど、本当に手が震えすぎて名前が書けないという事態に。「記帳は明日でいいよ。とりあえず風呂入りなさい」って言われたよ 笑
横からの突風
山陰地方で上り坂をフラフラ走っていたところ、突如左から突風に煽られ、路上に倒れ込みそうになりました。「うおっ!」と体制を崩しながらも、咄嗟に右足を”(ドンッ!)”と地面に着き、踏みとどまった直後、その顔の数センチ横を軽トラが”(ヒュンッ!)”と掠めていきました。
倒れてたら頭が無くなっていたかも…
☠恐怖体験ワースト3☠
ヒグマの生息地(北海道 知床)
世界自然遺産、北海道 知床。”地の果て”と呼ばれるこの地は、世界有数のヒグマの生息数を誇る。
自然が大好きな自分は、とりわけ走るのを楽しみにしていたエリアではありました。
ヒグマに遭遇した場合の対処法の勉強&脳内シミュレーションは100回くらいして、夢の中で実際に遭うところまで行きましたが、いざ「ヒグマ生息地域」の看板を目にすると生身(自転車)で乗り込むのは、やはり怖かったです。
①熊は人間を基本は避けるが、突然の遭遇ではパニックになって襲ってくることも。 人間の存在(気配)を知らせるため、常に音を出す。※人間に興味がある熊には逆効果、など諸説あります ②遭遇してしまったら、大声で叫んだり突然大きな動作をするなどの行動をとらない。 ③母熊に急襲されるので、親熊はもとより子熊には絶対に近づかない。 ④狩猟本能を掻き立てるため、熊に背を向けて走って逃げない。優しく語りかけながら、後ずさりするのがよい(らしい)。 ⑤ヒグマの最高時速は60km/hを念頭に、自転車だったら下り方向に全力で逃げる。熊は前足が短いので、下りが苦手(らしい)。 ⑥もし、逃げ切れず攻撃にあってしまったら、うつ伏せで頸椎(首)を両腕で守る。 ⑦ヒグマは非常に執着心が強い動物なので、カバンなど物を取られてしまっても、絶対に奪い返したりしない。 ※ヒグマ事件として有名な『福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件(Wikipedia)』は、ヒグマから荷物を取り返したために、悲惨な結末となったと言われています。
これだけ覚えておけばとりあえずは良いかと。
道中は大声で歌いまくり、ベル鳴らしまくりで不審者走行です 笑
ヒグマにおびえつつも、エゾシカを見かけほっこりしながらしばらく順調に走っていたのですが…
知床五湖近くで、前方の道路が一部黒ずんでいるのが遠目で見えました。
近づいて見ると、それは小さな血だまり。そして更によく見ると血の跡は道路脇の森の方に続いており、どうやら血の主は何者かに森へ引き摺られていったことが伺えました。
(鹿が車にはねられて、その死骸をヒグマが持っていったんだろうな)と思い「うわーすごいなー。野生の動物はー」と、のんきに現場の写真を撮ろうと思ったのですが、夏場でそれなりに暑いのにもかかわらず、血が乾いていないことに気が付き、ゾッとしました。
そして森の中から何者かに見られている気がして(自意識過剰)写真を撮る十数秒でさえも、ここに留まるのは危険と判断し、すぐにその場を去りました。
それからというもの、もう目に映る黒い塊はすべてヒグマにしか見えません。
「…あの木の右にある黒い塊、熊だろ」
「…熊…じゃなかった…」の繰り返しです。
知床峠を超え、無事に羅臼の方に下ってきたとき、心底安堵しました。
…でも、ヒグマ見たかったな。笑
ざしきわらし…?(長崎県 佐世保市)
長崎県 佐世保市のS旅館。走行中に吹雪に見舞われ、夕方に転がり込んだ。
寒さで手がかじかむ中、携帯(当時ガラケー)でろくに宿の写真も見ず、地域最安値であった料金だけみて予約を入れたのだが…
今時こんなところが残っているのか、と驚くような昭和レトロなお宿。部屋数はなかなかありそうだが、宿主曰くどうやら宿泊客は自分だけ。
別館に宿泊したが、風呂は本館とのこと。
本館に案内されるが、風呂までの長い廊下(体感30m)はほぼ真っ暗。電気はないのか…?
客が自分一人だから、点けなくていいかと思われたのか。。もう肝試し以外の何物でもない。
風呂に入っている間に、陽も完全に暮れた。行きは案内のおじさんが一緒にいたが、帰りは一人。
長い廊下は完全に真っ暗。…電気を点けてと言いたかったが、寒いのでさっさと戻ることに。
風呂から、廊下の中間ほどまで戻って来た時、背後から ”ガコーンッ!” と、さっきまでいた風呂場で、手桶?がけたたましく音を立てる。
そして歩行速度200%アップ 笑
ビックリしたのと、「あいつ、きちんと桶片付けなかったな」と後で思われるのやだな、と思ったので部屋で思い返してみたものの、手桶は間違いなく安定感を持たせて平積みにしておいたので、どう考えても自然に落ちるとは思えなかった。これは、座敷童だと思いたい!(風呂場に出る妖怪は”あかなめ”か)。
尚、2023年現在、まだこの旅館は存在する。
謎の声
三重県、国道260号。夕方に山道に入ってしまい、走るうちに真っ暗闇に。
両脇が林で、微かに見える白線を頼りに走るほどの暗闇。しかし、ふと空を見上げると、見たこともないような満天の星空が
これは三脚立てて写真を撮るしかないと、自転車を止め、暗闇の中で準備をしていると…
「……。…。…゛…。」
何かが聞こえる。耳を澄ませる。
「……。…。あ”…。」
…やはり、何かが聞こえる。テレビやラジオかと思ったが、周りには民家などは何もないし、どうもそういった感じではない。聞き様によっては、うめき声に聞こえなくもない、不気味な何か。
ただならぬ気配を感じたので写真を撮るのをやめ、逃げるようにその場を後にした。